この記事では温度センサーの機能と、温度センサーを使った簡単なプログラムを紹介します。
温度センサーはその名の通り、温度を測ることのできるセンサーです。
今回はマイクロビットの温度センサーの機能を使って真夏日判定機を作ります。
温度センサーとは
温度センサーを使うと、マイクロビットのまわりのだいたいの温度が分かります。
温度センサーの場所は、
マイクロビットの裏にあるプロセッサー(PROCESSORと書いてあるチップ)の中です。
ちなみにプロセッサーは、マイクロビットの頭脳にあたる部分。
プログラムを実行しているパーツです。
だいたいの温度になってしまうのは、
温度センサーが気温を測るためのものではなく、
プロセッサーの温度を測るためのものだからです。
1~2度程度、実際の気温と差がでてきます。
プロセッサーの温度が高くなって気温との差が出やすくなります。
正確な気温に近づけたい場合は、プログラムをなるべくシンプルにしましょう。
身の回りで使われている例
- 体温計
- エアコン
- 電気ケトル
- 炊飯器
- 冷蔵庫
- アイロン
などなど…温めたり冷やしたりする家電には大体ついてますね。
今回作ったプログラム~真夏日判定機~
真夏の天気予報で
「最高気温が35℃以上の猛暑日となる所があるでしょう。」とよく聞きますよね。
今回は、今の気温が夏日・真夏日・猛暑日のうちどのレベルなのか判定する
プログラムを作りました。
夏日・真夏日・猛暑日の基準は下の通りです。
- 最高気温が25℃以上の日 … 夏日
- 最高気温が30℃以上の日 … 真夏日
- 最高気温が35℃以上の日 … 猛暑日
ボタンAが押されたとき、今の気温を判定し、アイコンを表示するようにします。
- 温度が35℃以上の場合、「がいこつ」を表示する
- 温度が30℃以上の場合、「家」を表示する
- 温度が25℃以上の場合、「Tシャツ」を表示する
- 上記以外の場合、「うれしい顔」を表示する
表示するアイコンは、自分の好きなものに変えてもらってOKです。
あと気温の数値も知りたいと思うので、
ボタンBが押されたとき、温度を表示するようにします。
MakeCodeエディターでプログラミング
MakeCode(メイクコード)エディターの画面を開いて、実際にプログラミングしてみましょう。
MakeCodeエディターの基本的な使い方は、下の記事にまとめています。
プログラム
プログラムの内容は下の画像のようになります。
ボタンAが押されたとき
変数ブロック
「温度」は変数です。
変数のカテゴリで「変数を追加する」ボタンをクリックして作ってください。
変数の値を変える「変数~を~にする」ブロックも変数のカテゴリにあります。
データを一時的に覚えておくための入れ物のことです。
プログラムで人間が分かるように名前を付けます。
温度(℃)ブロック
「温度(℃)」ブロックはマイクロビットのまわりの温度を取得します。
「温度(℃)」ブロックは、入力カテゴリにあります。
もし~ならブロック
「がいこつ」のアイコンを表示する
でなければもし温度が30℃以上の場合
「家」のアイコンを表示する
でなければもし温度が25℃以上の場合
「Tシャツ」のアイコンを表示する
でなければ
「うれしい顔」のアイコンを表示する
「もし~なら」ブロックと「○○>□□」ブロックなど
値をくらべるブロックは論理のカテゴリに、
「アイコンを表示」ブロックは基本のカテゴリにあります。
一時停止(ミリ秒)ブロック、表示を消すブロック
「一時停止(ミリ秒)」ブロックは、
次の命令を実行するまで、指定した時間だけ一時停止させることができます。
「表示を消す」ブロックは、LEDの表示を消す命令です。
どちらも基本のカテゴリにあります。
ボタンBが押されたとき
ボタンBが押されたとき、今の温度を表示します。
「数を表示」は基本のカテゴリにあります。
シミュレーターで確認
プログラムが完成したら、シミュレーターで思った通りに動くかテストしましょう。
LEDの左に出てきた温度のコントローラーを上下にドラッグすることで、
温度を上げ下げできます。
実機でテストしてみよう
シミュレーターで確認できたら、マイクロビットに転送して実際に動かしてみましょう。
まとめ
マイクロビットの温度センサーの機能と、
温度センサーを利用した簡単なプログラムを紹介しました。
マイクロビット用の扇風機があれば、
「28℃以上になったら自動で扇風機を回す」なんてプログラムも作れそうですね!