この記事では、ビスケット(Viscuit)でプログラムを作る手順を紹介します。
ビスケットは4歳の子どもでも始められるぐらい、操作がとてもかんたんなプログラミング言語。
スクラッチ(Scratch)など他のビジュアルプログラミング言語とちがい、メガネという変わった仕組みを使ってプログラミングをします。
メガネの考え方が他のプログラミング言語とかなりちがうので、使い方が分からず戸惑われる方も多いのではないでしょうか。
はじめての人でも分かるよう画像を多めに使いつつ、ビスケットでプログラムを作る手順を解説します。
ビスケット(Viscuit)とは?
ビスケット(Viscuit)とは、2003年にNTTの研究で開発されたプログラミング言語です。
ビスケットはとても簡単なプログラミング言語です。
メガネという仕組みたった一つだけで
単純なプログラムからとても複雑なプログラムまで作ることができます。仕組みは単純ですが組み合わせ方が様々なので複雑なことができるのです。
ビスケットを使うとアニメーション・ゲーム・絵本などを簡単に作ることができます。
ビスケットのサイトより
ビスケットは、インターネットにつながっているパソコン、タブレット、スマートフォンから無料で使うことができます。
ビスケットのはじめ方
パソコンでビスケットをはじめる
1.ビスケットのサイトにアクセスする
2.「あそぶ」をクリックする
3.「やってみる」をクリックする
タブレット・スマートフォンでビスケットをはじめる
タブレットやスマートフォンでビスケットを使う場合は、App Store や Google Play からアプリ(無料)をダウンロードします。
あそぶばしょ(モード)をえらぶ
最初に作品を作る場所になる「あそぶばしょ」を選びます。
1.あそぶばしょをえらぶ
ビスケットには、3つのモードがあります。
- ちびっこ
後から作品に手を加えることができません。 - がっこうせんよう
学校の授業専用の環境です。 - じゆうにつくる
誰でも後から作品に手を加えることができます。
2.ステージの色を選択する
すきな色のステージをおします。
あとで自分の作った作品を探すのに必要になります。
3.「えんぴつ」ボタンをおす
えんぴつボタン | 作品を作る |
---|---|
上やじるしボタン | かこの作品を見る |
えんぴつボタンをおすと、プログラムの制作画面が表示されます。
プログラムを作る
今回はちびっこの「うみ」など、初心者向けのステージで説明します。
うみ、おばけやしき、そうげん、おかしのくに、そら、うちゅう、色いろいろキャンディ、
ダンシングぼうにんげん、しゃくとり虫、はながさく、かぜの感染、じゃんけん
細かい条件の設定ができる 上級者向けのステージの使い方は、下の記事にまとめています。
制作画面の見かた
ステージ | プログラムが動く場所 |
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メガネおきば | プログラミングする場所 |
部品おきば | お絵かき画面で描いた絵(部品)が表示される |
えんぴつボタン | お絵かき画面で絵を描いて、部品を作る |
メガネ | メガネの中に部品を入れて、プログラミングする |
回転ボタン | 部品を回転させる |
送るボタン | 作品を保存する(PC版のみ) |
×ボタン | 制作画面を閉じる(保存しない) |
お絵描き画面の使い方
まず最初に、お絵描き画面で絵を描いて部品を作りましょう。
えんぴつボタンをおすと、お絵描き画面が表示されます。
カラーパレット | 色を選択 |
---|---|
太さ | 線の太さを選択 |
透明度 | 色の濃さを選択 |
戻るボタン | ひとつ前の状態に戻る |
〇ボタン | 部品を作る(完成) |
マウス(タブレット・スマホの場合は指)で絵を描き、完成したら〇ボタンをおします。
くわしいお絵描き画面の使い方は下の記事にまとめています。
メガネを作る
メガネを作って絵を動かしてみましょう。
1.部品をステージにおく
部品おきばに描いた絵が表示されます。
部品(絵)をステージの好きな場所へドラッグアンドドロップでおきましょう。
(スマホやタブレットの場合は、指で絵をひっぱります。)
絵の上で左ボタンを押し、左ボタンをおしたままひっぱる(ドラッグ)
移動させたい場所まできたら、左ボタンをはなす(ドロップ)
2.メガネをメガネおきばにおく
メガネをメガネおきばへドラッグアンドドロップでおきます。
3.メガネの左側に部品を入れる
部品をメガネの左側にドラッグアンドドロップして入れましょう。
4.メガネの右側に部品を入れる
部品をメガネの右側にもドラッグアンドドロップして入れましょう。
この時、左に置いた位置よりも、少しずらすと…
5.ステージの絵が動きだした!
右側の部品のずらし方を変えてみると、動き方が変わります。
このようにビスケットでは、メガネの左右に置いた部品に変化をつけることで、プログラミングします。
メガネは「左側の絵を右側の絵に変える」という命令なのです。
作品を保存する
作品を保存する
送るボタンをおし、〇ボタンをおすと作品を保存できます。
〇ボタンをおさないで、×ボタンをおすとキャンセルします。
保存して終了すると、作品がビスケットのサーバーに保存され、他のユーザーからも自分の作品がみられるようになります。
作品を保存しないで終了する
×ボタンをおし、〇ボタンをおすと保存しないで終了します。
〇ボタンをおさないで、→ボタンをおすとキャンセルします。
保存した作品を探す
2.作品を保存した日時をおす
選択した時間帯に作られた作品から自分の作った作品を探しましょう。
3.共有ボタンをおす
作品で遊んだり、作品のURLをコピーすることができます。
長方形ボタン | 作品のURLをコピー |
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ゆびボタン | 作品であそぶ |
まとめ
ビスケットでのプログラミングの流れ
2.部品をステージに配置
3.メガネをメガネ置き場に配置
4.メガネの左右に部品を置く
5.メガネの左の状態から右の状態になるように絵が動く
ビスケットの操作はとてもかんたんなのですが、メガネを増やしていくと、複雑な動きも作れるようになります。
とても奥が深くて、何気ない時にふと気が付くと「こうしたらどうなるかな」と考えてしまっている自分がいました。
下の記事では、ちょっと上級者向けの遊び方を紹介しています。