この記事では、MakeCode for micro:bitのチュートリアル「サイコロ(Dice)」について紹介します。
「サイコロ(Dice)」では、マイクロビットをふるとランダムな数字が表示されるプログラムを作ります。
つまり、マイクロビットをサイコロにしちゃおう!ということです。
初心者さんにも分かるように、手順をひとつひとつていねいに解説していきます!
チュートリアルを開始する
MakeCode for micro:bitのホーム画面を開きます。
チュートリアル「Dice」を選択し、ブロックの「チュートリアルを開始」をクリックしましょう。
Diceはサイコロという意味です。
不要なブロックを消す
「最初だけ」「ずっと」ブロックは今回使わないので消しましょう。
ブロックをクリックしてdeleteキーをおす。
または、カテゴリーのエリアへドラッグアンドドロップ。
「ゆさぶられたとき」ブロック
入力カテゴリにある「ゆさぶられたとき」ブロックをドラッグアンドドロップして、プログラミングエリアに出しましょう。
- 「ゆさぶられたとき」ブロック
ジェスチャー(今回はゆさぶられたとき)が行われたとき、
中に配置したプログラムを実行します。
加速度センサーと「ゆさぶられたとき」ブロックのくわしい使い方は、「加速度センサーを使った簡単なプログラムを作ってみよう」で解説しています。
「数を表示」ブロック
基本カテゴリにある「数を表示」ブロックを出して、「ゆさぶられたとき」ブロックの中に配置しましょう。
- 「数を表示」ブロック
LED画面に数字を表示します。
2けた以上の場合、1けたずつ表示され左にスクロールします。
「0から10までの乱数」ブロック
計算カテゴリにある「0から10までの乱数」ブロックを出して、「数を表示」ブロックの中(0の部分)に配置しましょう。
「0から10までの乱数」ブロックの「0から10まで」を「1から6まで」に変えます。数字の部分をクリックして、数字(半角)を入力してください。
- 「0から10までの乱数」ブロック
一番小さな数から一番大きな数までのランダムな値を返します。
1~10の部分に一番小さな数と一番大きな数を入れます。
乱数とは、ある範囲の数値から、ランダムに取り出した数値。ランダムとは「考えて決めるのではなく、ぐうぜんにまかせること。」
つまり、きまりがなくデタラメな数字を出すブロックです。
「0から10まで」を「1から6まで」に変えることで、ふつうのサイコロと同じように1~6までの数がランダムに出るようになります。
シミュレーターで確認する
作ったプログラムをシミュレーターで試してみましょう。
SHAKE(「ふる」という意味)の横にある●を何回かクリックしてみてください。
1~6の数字がランダムに表示されましたか?
マイクロビットにプログラムを転送する
シミュレーターで正しく動くことを確認できたら、マイクロビットに転送して動かしてみましょう。
マイクロビットにプログラムを転送する方法は「【マイクロビット】パソコンとのつなぎ方・外し方、プログラムの転送方法」でくわしく紹介しています。
まとめ
チュートリアル「サイコロ(Dice)」について紹介しました。
今回使用したブロック
- 「ゆさぶられたとき」ブロック
ジェスチャー(今回はゆさぶられたとき)が行われたとき、
中に配置したプログラムを実行します。
- 「数を表示」ブロック
LED画面に数字を表示します。
2けた以上の場合、1けたずつ表示され左にスクロールします。
- 「0から10までの乱数」ブロック
一番小さな数から一番大きな数までのランダムな値を返します。
おまけ イカサマのダイスを作ってみた!
というルールのゲームで、ズルして勝つプログラムを作ってみました。
イカサマプログラムはこちら
プログラムのくわしい解説はしません。よかったら解析してみてくださいね。
変数、真と偽については下の記事でくわしく解説しているので参考にしてみてください。
プログラムは、「先攻は4~6の数が出るけれど、後攻は1~4の数しか出ない」という内容です。
なので、後攻の人は絶対に勝つことができません。
友だちをなくすので、絶対に悪用しちゃダメですよ!!!
どうしてもイカサマのダイスを使ってみたい場合は、「これから私はズルをするので、どんなズルをしたのか当ててみて!」と言って、友だちにズルの内容を当ててもらってください。
これなら友だちもイヤな気持ちにならないで楽しむことができると思います。
プログラムは目に見えない
マイクロビットを見ただけでは、プログラムの内容は分かりません。
つまり、相手に気づかれずに悪いプログラムを入れることができちゃうということ。
インターネットからダウンロードして使うアプリの中にも、こっそり悪いプログラムを入れて個人情報を盗んだり、ウイルスに感染させるものがあります。
アプリをダウンロードする前に、信頼できる大人といっしょに確認しましょう。
- 公式のアプリストア(Google Play、App store)や、信頼できるサイトからアプリをダウンロードする
- 作成者や提供元が不明のアプリはダウンロードしない
- レビューやアプリの権限を確認する