【子ども向け】プログラミングの基本構造とは？ – 順次、分岐、反復について学ぼう！

プログラミングの基本きほん構造こうぞうとは、プログラミングの流れを決める3つの考え方です。

これらの基本きほん構造こうぞうを組み合わせることで、さまざまなプログラムを作ることができます。

この記事では、順次じゅんじ・分岐ぶんき・反復はんぷくの3つの構造こうぞうについて、子ども向けに身近な例れいを交えて解説かいせつします。

プログラミングとは

プログラミングとは、コンピュータに「何をすればいいのか」を教えるための手順てじゅんを作ることです。

スマホやパソコン、多くの家電製品せいひんなどは、人間が書いたプログラム通りに動いています。

たとえば、パソコンでゲームをすると、ゲーム画面が動いたり、音が鳴ったりします。これは、ゲームのプログラムがパソコンに命令めいれいを送っているからです。

このようにプログラミングを学ぶことで、コンピュータを使って自分のアイデアを形にしたり、新しい技術ぎじゅつを開発したりすることができます。

 

プログラミングの基本構造とは

プログラミングにはプログラムの流れを決める3つの考え方（基本きほん構造こうぞう）があります。

どんなに複雑ふくざつなプログラムも、基本的きほんてきに順次じゅんじ・分岐ぶんき・反復はんぷくの組み合わせで作られています。これらをうまく組み合わせて、コンピュータにさまざまな動きや作業をさせることができます。

なので、これらの3つの考え方を理解りかいすることは、プログラミングの基本きほんを学ぶうえでとても大切です。

 

順次

順次とは順番に命令を実行すること

順次じゅんじとは、コンピュータが受けた指示しじや命令めいれいを、書かれた順番じゅんばんどおりに一つずつ実行することです。

たとえば、カップラーメンを作る手順てじゅんをプログラムするなら、

というように、順番じゅんばんに命令めいれいを実行します。

 

順次のプログラムを作ってみよう！

順次じゅんじのプログラムを作ってみましょう。

ハタをおして実行したとき、ネコが右に動いた後、こんにちは!と言って、ニャーと音が鳴るはずです。

このように、プログラムは上から順番じゅんばんに命令めいれいを実行していることが分かります。

 

分岐

分岐とは条件によって処理を変えること

分岐ぶんきとは、条件じょうけんによって、実行する処理しょりを変かえることです。

たとえば、天気によって、ぼうしをかぶるか、カサをさすかを決めるプログラムなら、

というように、条件じょうけんに応おうじて、実行する処理しょりを変かえます。

 

分岐のプログラムを作ってみよう！

分岐ぶんきのプログラムを作ってみましょう。

「現在げんざいの秒」ブロックは現在げんざいの秒を調べるブロックです。調べるカテゴリにある「現在げんざいの年」ブロックを出し、年の部分をクリックして、秒に変かえましょう。

「もし〇〇なら」ブロックは、〇〇で指定した条件じょうけんを満みたしている場合に中の処理しょりを実行します。

もし現在げんざいの秒が30より大きかった場合、ネコの色が変かわります。そうでない場合（現在げんざいの秒が30以下いか）は何もしません。

 

もうひとつ作ってみましょう。

「もし〇〇なら／でなければ」ブロックは、条件じょうけんを満みたしている場合とそれ以外いがいの場合で、処理しょりを分ける時に使います。

もし現在げんざいの秒が30より大きかった場合、ネコの色が変かわります。そうでない場合（現在げんざいの秒が30以下いか）はネコが90度回転します。

このように、条件じょうけんによって処理しょりを変かえることができます。

 

反復（ループ）

反復とは同じ処理をくり返すこと

反復はんぷくとは、同じ処理しょりをくり返すことです。ループとも言います。

たとえば、1時間ゲームした後、勉強をする行動をプログラムするなら、

同じ行動（ゲームをする）を、条件じょうけん（プレイ時間が1時間以上いじょうなら）を満みたすまでくり返します。

 

反復のプログラムを作ってみよう！

反復はんぷくのプログラムを作ってみましょう。

プログラムを実行すると、「10歩動かす」と「36度回す」命令めいれいを10回くり返してネコを1回転させます。

「10回繰くり返かえす」ブロックは、中の処理しょりを指定した回数くり返します。

 

「10歩動かす」と「36度回す」命令めいれいを10回つなげると、下の画像がぞう（右）のようになります。

繰くり返かえしブロックを使った方が、同じブロックをたくさん出す手間が省はぶけますし、内容ないようが分かりやすいです。

また、10歩動かすを20歩動かすに変かえたくなった時、繰くり返かえしブロックを使わないプログラムは10か所変かえる必要がありますが、繰くり返かえしブロックを使ったプログラムは1か所の変更へんこうですみます。

このように繰くり返かえしブロックを使うと、修正しゅうせいがかんたんになります。

 

もうひとつ作ってみましょう。

「ずっと」ブロックは、中の処理しょりをずっとくり返します。

ずーっとくり返しているので、時刻じこくが変かわると自動的じどうてきにネコのセリフが変かわります。

 

順次、分岐、反復を組み合わせてみよう！

順次じゅんじ、分岐ぶんき、反復はんぷくを組み合わせると、さらに複雑ふくざつなプログラムを作れます。

このプログラムは、ずっとネコが何時何分か言って、1分たつごとに（秒が0の時）ニャーと音を鳴らします。

ぜひ処理しょりを追加ついかして、もっと便利べんりで楽しいプログラムにしてみてくださいね。

 

まとめ

今回はプログラミングの基本きほんである順次じゅんじ、分岐ぶんき、反復はんぷくについて解説かいせつしました。

これらの基本きほんを組み合わせれば、さまざまなプログラムが作れます。

プログラミングは最初さいしょは難むずかしそうに見えるかもしれませんが、子ども向けのプログラミング言語や学習プラットフォームがたくさんあります。

下の記事では、小学生のプログラミング教材きょうざいを選えらぶポイントと、オススメの教材きょうざいを紹介しょうかいしています。ぜひあわせて読んでみてください。