子どもたちに大人気のゲーム『Minecraft(マインクラフト)』
プログラミングを学ぶための教材としても注目されています。
マイクラでプログラミングといえば、レッドストーンやコマンドブロックを使って何か仕組みを作ることを思い浮かべるのではないでしょうか。
レッドストーンやコマンドブロックなんて難しそうだし、それができなければ普通にゲームで遊んでいるのと同じなのでは…?と思われるかもしれません。
しかし、レッドストーンやコマンドブロックを使わないで普通にマイクラで遊ぶだけでも、プログラミング的思考を鍛えることができます。
そこで今回は「使いやすい倉庫を作る方法」を紹介。アイテム整理を通して、プログラミング的思考の一般化の考え方が学べます。
一般化とは
一般化(いっぱんか)とは、
記号(動き)の類似の部分を特定して、別の場合でも利用できる内容にすること。
つまり、たくさんのものをあつかう時に共通点を見つけてひとつにまとめ、別のものでも応用できるようにすることです。
ポケモンで例えてみます。※実はポケモンで遊んだことないです。間違っていたらごめんなさい…
ポケモンのバトルにはポケモン同士の相性というものがあり、相性によってバトルを有利に進めることができます。
現在ポケモンは898種類。
それぞれのポケモンを個別にあつかうと、全ポケモンの組み合わせはなんと402,753通り!
とてもポケモン同士の相性を覚えられる気がしませんね。
そこで一般化の出番です。
ポケモンの「ゼニガメ」「コダック」「コイキング」などは、「ほのおタイプに強い」「くさタイプに弱い」という共通点をもった「みずタイプのポケモン」として一般化できます。
タイプごとの相性で考えたらどうなるでしょう。
タイプは18種類あるので、相性の組み合わせは153通り。
まだ多いような気がしますが、組み合わせの数をかなり減らすことができました!
また、初めてみるポケモンとバトルするとき、相手が「みずタイプ」のポケモンだったら、こちらは「くさタイプ」のポケモンを出せばバトルが有利になりそうだと予想でき、応用することができます。
このようにたくさんの物をあつかう時に共通の特徴を見つけて1つにまとめる(一般化する)と、分かりやすくなります。
ではマイクラにもどって、一般化の考え方を使ってアイテムを整理してみましょう。
アイテムの仕分けを考える
以下の手順でアイテムを仕分けます。
- 特徴を整理する。
- 共通の特徴をもっているものを1つにまとめる。
特徴を整理する
まず、それぞれのアイテムがもっている特徴を思いつくままにあげてみましょう。
全部のアイテムは大変なので主なアイテムだけで大丈夫です。
共通の特徴をもっているものを1つにまとめる
次に、共通の特徴をもっているものどうしでグループにして1つにまとめます。
例1:「使い方」の特徴でまとめてみる
階段、ハーフブロック、光源など、「使い方」の特徴でグループ分けしてみました。
例2:「素材」の特徴でまとめてみる
「素材」の特徴でグループ分けしてみました。
同じブロックでもちがう特徴で整理すると、ちがった仕分けの仕方になります。
「手に入る場所」や「使う場所」でまとめてもいいかもしれません。
自分のプレイスタイルに合った特徴で整理してみましょう。
倉庫を作る
では、実際に倉庫を作ってみましょう。
「使い方」の特徴で仕分けたグループで作ってみました。
手に入るブロックの量で使うチェストの大きさや数を調整してくださいね。
下の画像は「素材」の特徴でまとめたパターンの倉庫です。
新しいブロックが増えたら
新しい種類のブロックが増えたら、すでにある分け方との共通点を見つけてみましょう。
どのチェストに入れたらいいか見えてくるはずです。
まとめ
一般化の考え方を使ってアイテムの仕分け方を紹介しました。
マイクラはただ遊んでいるだけでも色々と気づきがあるゲームです。
しばらく遊んでいると、自然とアイテムがいっぱいになるので倉庫を作りたくなり、整理整頓の重要性に気が付きます。
限られたゲームの時間を、アイテム探しに費やしたくないですからね。
どうすれば使いやすい倉庫になるのかお子さんと一緒に試行錯誤してみてください。