「この先、子どもがどんな未来を生きることになるのか…」そんな不安を感じたことはありませんか?
AIやテクノロジーが急速に進化し、今ある仕事の多くが将来なくなるとも言われる時代。
そんな中で「どんな環境でも生き抜ける力をつけてほしい」「受け身ではなく、自分で考えて動ける子になってほしい」と願うのは当然です。
でも、どうすればそんな力を身につけられるのでしょう? ただ勉強を頑張るだけでは、変化の激しい時代に対応できるとは限りません。
そこで今、注目されているのが 「プログラミング教育」 です。
「でも、プログラミングって難しそう…」「本当に役に立つの?」と不安や疑問もあるかもしれません。
実は、プログラミングを学ぶことは 「コードを書くこと」以上に、子どもが自分で考え、問題を解決する力を育てる「最強の学び」なのです。
この記事では、プログラミング教育がなぜ必要なのか、学校ではどんなことを学ぶのか、そして家庭でどんなサポートができるのかをわかりやすく解説します。
お子さんの未来を支えるヒントを、ぜひ見つけてください!
変化の激しい時代を生き抜くために必要な力
これからの社会では、AIやロボットの進化により、多くの仕事がなくなったり、変化したりすると同時に、新しい職業が生まれると予測されています。
そんな変化の激しい時代で必要とされる力とは何でしょうか?
- 専門性と創造性:独自のアイデアを生み出せる力
- コミュニケーション能力:チームワークや交渉力、プレゼン力など、人と協力する力
- ITスキル:デジタル社会に適応し、最新技術を活用できる力
- 柔軟性と適応力:変化に対応し、新しい知識を学び続ける姿勢
- 問題解決能力と論理的思考力:複雑な課題を分析し、解決策を考える力
- 感情的知性と共感力:人の気持ちを理解し、サポートする力
これらの力は、プログラマーに限らず、どのような職業でも求められる能力です。
しかし、従来の「先生が教え、生徒が学ぶ」というスタイルの授業だけでは、なかなか身につけるのが難しいのも事実です。
プログラミングを学ぶと、未来に必要な力が身につく
プログラミングとは、コンピュータが理解できる言葉(プログラミング言語)を使って、「こう動いてほしい」という指示を書くことです。
では、それが将来どんな役に立つのでしょうか?単にコードを書けることが重要ではありません。
プログラムを作るときには、「何が問題か?」を考え、試行錯誤しながら解決策を探ります。このプロセスを繰り返すことで、論理的思考力や問題解決力が自然と身についていきます。
プログラミングで育つ力
- 論理的思考力:物事を順序立てて考え、問題を解決する力
- 創造力:自分のアイデアを形にする力
- 問題解決力:試行錯誤しながら最適な方法を見つける力
- ITリテラシー:デジタル技術を理解し、活用する力
- コミュニケーション能力:他者と協力しながら問題を解決する力
- 柔軟性と適応力:新しい技術に対応しながら学ぶ姿勢
先ほどあげた変化の激しい時代に必要な力は、プログラミングを学ぶことで効率よく身につけることができます。
小学校のプログラミング教育の目的と授業内容
小学校でのプログラミング教育は、「プログラミングができるようになること」が目的ではなく、未来に必要な力を育てるために必修化されました。
プログラミング教育の3つのねらい
小学校のプログラミング教育には3つのねらいがあります。
- プログラミング的思考を育む:目的を達成するための手順を考え、効率的に解決する力を養う
- コンピュータや情報社会について学ぶ:身近なコンピュータのしくみを理解する
- 各教科の学びを深める:算数や理科の概念をプログラミングを通して学ぶ
プログラミング的思考とは、かんたんに言うと「目的を達成するための手順を考え、効率的に解決するための考え方」です。
プログラミング的思考は、プログラミングだけでなく、日常生活や仕事での問題解決にも役立つスキルです。
プログラミングの授業内容
プログラミング教育といっても「プログラミング」という教科が追加されるわけではありません。算数や理科、音楽などの教科にプログラミングが組み込まれます。
例えばこんなものがあります。
- 算数:図形をプログラムで描く
- 理科:実験にプログラミングを活用
- 音楽:メロディーをプログラムして演奏する
ただし、授業の内容は各学校の裁量に任されていて、自治体によってかなり差があるようです。
家庭でできるサポート
小学校に続き、中学・高校でもプログラミングが必修化され、大学入学共通テストにも「情報」という科目が追加されました。
学校によって取り組みに差があるため、授業だけでは不安に感じることもあります。家庭でもできることから始めてみましょう。
親がプログラミングを知らなくても、家庭でもかんたんに取り入れられる方法を3つ紹介します。
- タイピング
- 日常生活の中で考える
- かんたんなプログラムを作ってみる
タイピングを練習する
小学校では、タイピングが必要な機会は少ないかもしれません。
しかし、中学・高校ではテキストプログラミングが必要になる可能性があります。タイピングに慣れておくことで、パソコンやプログラミングへの苦手意識が減るのでおすすめです。
タイピングは習得までに時間がかかります。学校で十分な練習時間を確保するのはむずかしいと考えられるので、お家でコツコツ練習しましょう。
下の記事では、タイピングの練習方法を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
日常生活の中でプログラミング的思考を育てる
「プログラミング的思考」は、コンピュータを使わずに日常生活の中でも育てられます。
例えば、
- 家事や朝の身支度など、日常の身近な行動を分解し、効率よく進めるための手順を考える。
- 家の中の問題(部屋が散らかって片付かない、ゲーム機の取り合いになるなど)を小さな課題に分解し、解決策を考える
- 今日見たアニメや動画の内容を1分で要約して話す
これらの経験が、プログラミングの基礎となる「論理的に考える力」につながります。
かんたんなプログラムを作ってみる
プログラミングは難しいというイメージかもしれませんが、実際に触れてみると意外とかんたんです。
プログラミングの教材は基本的に何でもいいのですが、親子でプログラミング未経験の場合はScratch(スクラッチ)がオススメ。
理由は、以下の3点です。
- 多くの小学校で利用されている
- 直感的に操作できる
- 書籍やネットの情報が豊富
本を一冊買って通してやってみるといいと思います。一緒に考えたり、調べたり、お子さんと同じ目線で学んでみてください。
下の記事では、初心者向けのScratchの本を紹介しています。よかったら参考にしてみてください。
プログラミングで将来必要な力を身につけましょう
「難しそう…」「親が教えられない…」と思うかもしれませんが、親がすべてを教える必要はありません。一緒に学ぶ姿勢が大切です。
まずはできることから始めましょう。
- タイピング
- 日常生活の中で考える
- かんたんなプログラムを作ってみる
ぜひ親子で一緒にプログラミングに挑戦してみてくださいね!
「プログラミングに興味はあるけれど、何から始めればいいのかわからない…」そんな方には、親子で一緒に楽しめるプログラミングおもちゃや教材がおすすめです。
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