プログラミング教育がはじまり、子どもの頃からマウスやキーボードに触れる機会が増えました。
お子さんにはきれいなタッチタイピングを覚えてもらいたいですよね。
マウスは感覚的に操作出来るので、すぐ覚えられると思います。
しかし、タイピングはキー配列を覚えるまで継続して練習する必要があるため、習得まで時間がかかります。
学校で十分な練習時間を確保するのはむずかしいと考えられるので、お家でコツコツ練習しましょう。
タイピングをマスターしていると、パソコン操作に抵抗がなくなり、苦手意識を持ちにくくなりますよ。
この記事では、小学生向けのタイピングの練習方法を紹介します。
また、飽きずに練習を続けられる無料のタイピング教材と、おすすめのキーボードを紹介します。
タイピングの練習はいつから?
タイピングの練習はローマ字を覚えてからはじめても遅くないと思います。
しかし、アルファベットが分かればタイピングの練習は始められます。
アルファベットのキー配列を覚えていれば、ローマ字を習った後、日本語入力の練習もスムーズに進められますよ。
「かな入力」と「ローマ字入力」どっちがよい?
「かな入力」と「ローマ字入力」
キーボードから日本語を入力する方法は、かな入力とローマ字入力の2種類があります。
- かな入力
キーのひらがな部分の文字が入力される。
- ローマ字入力
キーのアルファベット部分の文字が入力され、
ローマ字の組み合わせで、自動的にひらがなになる。
ローマ字入力とかな入力を切り替えることができます。
ローマ字入力がおすすめ
かな入力とローマ字入力どちらがよいかというと、ローマ字入力がおすすめです。
理由は3つあります。
- 覚えるキーの数が少ない
- 指の移動範囲がせまいので、指が届きやすい
- プログラミングは基本英語
覚えるキーの数が少ない
ローマ字入力はアルファベットの26文字だけなのに対し、かな入力は50音+アルファベットも覚えなければなりません。
指の移動範囲がせまいので、指が届きやすい
ローマ字は必要なキーの数が少ないため、指の移動範囲がせまいです。
なので手の小さなお子さんでも指が届きやすいです。
プログラミング言語は基本英語
小学校ではScratchなどのブロックを組み合わせてプログラミングする「ビジュアルプログラミング」を扱うことが多いと思います。
なので、がっつりタイピングをする機会は少ないかもしれません。
しかし、プログラミング言語は基本的に英語です。テキストプログラミングに挑戦したくなった時、スムーズに学習をはじめることができます。
また、中学校や高校でテキストプログラミングを扱う可能性があります。
タイピングの練習方法
タッチタイピングとは手元を見ずにキーボードを打つこと
タッチタイピングとは、文章を入力するとき手元を見ずにキーボードを打つことです。ブラインドタッチ、タッチメソッドとも言われています。
3つのメリットがあります。
- タイピングのスピードが速くなる
- 打ちまちがいに早く気がつく
- 目が疲れにくい
タイピングのスピードが速くなる以外にも、常にディスプレイを見ている状態なので、まちがいに早く気が付けます。また、視線の移動が少ないので、目が疲れにくいです。
それでは、タッチタイピングの練習方法を紹介します。
- キー配列を覚える
- ローマ入力の練習をする
- 文章のタイピングを練習する
1.キー配列を覚える
ホームポジションとは、キーボード入力をする時の基本的な指の配置のことです。
まず、左の人差し指を「F」、右の人差し指を「J」の位置に置きます。
そしてほかの指を自然に下ろすと、ホームポジションの位置にはまるようになっています。
左手 | 右手 | ||
---|---|---|---|
人差し指 | F | 人差し指 | J |
中指 | D | 中指 | K |
薬指 | S | 薬指 | L |
小指 | A | 小指 | ; |
大抵のキーボードは、左右の人差し指にあたる「F」と「J」のキーに、ホームポジションを指先に知らせる小さな突起やくぼみがついています。
このしるしを頼りにすれば、キーボードを見なくても、指をホームポジションにもどすことができます。
ホームポジションを覚えたら、それぞれのキーをどの指でおすか確認してみましょう。
キーを打ったら、ホームポジションにもどるようにします。
タイピングするときは、キーボードを見るのではなく、出来る限りディスプレイを見て打つようにしましょう。
スピードよりも正確に打つことを意識してください。なれてくれば自然にスピードはアップします。
2.ローマ字入力の練習をする
ローマ字を習い始めた時点で、ローマ字入力の練習を始めるのがオススメです。
タイピングの練習をしながらローマ字も覚えられて一石二鳥。
3.文章のタイピングを練習する
ローマ字入力に慣れてきたら、文章を打つ練習をしましょう。
文章を打つ練習は、毎回ちがうものを使った方が上達が早いです。
好きな物語や漫画のセリフ、歌詞などをWindowsのメモ帳などに入力して練習するといいでしょう。
キーボード入力の時によく使う操作
キーボード入力の時によく使う操作を紹介します。文章のタイピング練習の時に一緒に覚えましょう。
アルファベットをそのまま入力する
「半角/英数」キーをおすと、英字入力モードになります。
もう一度押すと日本語入力モードにもどり、ローマ字の組み合わせで、自動的にひらがなになるようになります。
大文字や記号を入力する
「Shift」キーをおしながら英文字を入力すると、大文字を入力できます。
キー左上の記号を打つときは、「Shift」キーをおしながら各キーをおします。
例:「Shift」+「6」をおすと、「&」が入力される。
よく使うキー
- Backspace(バックスペース):カーソルの前(左)にある文字を消す。
- Delete(デリート):カーソルの後ろ(右)にある文字を消す。
- Enter(エンター):入力した文字を確定する。改行する。
- Space(スペース):キーボードの一番下、何も書いていないバー
空白を一文字分あけたり、確定前のひらがなを漢字に変換する。
無料で使えるおすすめのタイピング教材
小学生にオススメなタイピング教材を2つ紹介します。
無料で基礎からしっかり学べるものをチョイスしました。
一番のオススメはタイピングランド。基本からしっかり教えてくれますし、ゲームとしても楽しいです。
タイピングランド(TYPING LAND)
タイピングランド(Typing Land)は、40種類のミニゲームで遊びながらタイピングを学べる無料アプリです。
カワイイキャラクターが基本からしっかり教えてくれます。
ローマ字を習う前の小学校低学年のお子さんにもオススメです。
Microsoft版はこちらから入手
くわしくは「【無料】小学生のタイピング練習にオススメ「タイピングランド」」で紹介しています。
Benesseマナビジョン 無料タイピング教材
Benesseマナビジョン 無料タイピング教材では、ホームポジション、日本語入力、英語入力、の練習ができます。P検レベル判定付き。
ブラウザ上で利用できるので、アプリを勝手に入れられないパソコンなどでも利用できます。
ちょっと地味なので飽きてしまいがちなのが難点。
キー配列はタイピングランドで覚えて、文章はマナビジョンで練習と使い分けるのもおすすめです。
【PR】はじめてのキーボードにおすすめ!子ども用キーボード「KEY PALETTO」
タイピング練習におすすめな子ども用キーボード「KEY PALETTO(キーパレット)」を紹介します。
KEY PALETTOは、大阪電気通信大学とエレコムが産学連携プロジェクトを通じて共同開発された子ども用キーボード。
指の配置に合わせてキーが色分けされているため、どの指で打鍵するかが一目で分かります。タッチタイピングの練習にピッタリです。
また、キーの間隔も17mmと一般的なキーボードより短く、手の小さな子どもでも使いやすい設計になっています。
さらに、ローマ字入力サポートカードが付属しているため、ローマ字に慣れていない子どもでも安心して使うことができます。
KEY PALETTOは4種類。使っている端末に合わせて選びましょう。
- 有線(Windows PC/Chromebook用)
- 無線(Windows PC/Chromebook用)
- Bluetooth接続(Windows PC/Chromebook用)
- Bluetooth接続(iPad用)
「KEY PALETTO」は、子どもたちが楽しく学びながら、パソコンを使う能力を身につけるための手助けに最適。はじめてのキーボードにぜひおすすめします。
まとめ
タイピングの練習方法を紹介しました。
- キー配列を覚える
- ローマ入力の練習をする
- 文章のタイピングを練習する
今回紹介したタイピング教材以外にも、ゲーム形式でタイピングの練習ができるサイトやアプリがあります。
しかし、タイピングゲームは正確な指使いが出来るようになってから挑戦しましょう。
スピードを意識するあまりホームポジションを崩してしまい、変なクセがついてしまう可能性があるからです。
タイピングは、箸の持ち方を覚えたり自転車に乗る練習のように、体が覚えるまで練習する必要があります。
最初はうまく出来なくてイライラしてしまうかもしれませんが、毎日、少しずつ、あきらめないで練習を続けてみましょう。
下の記事では、小学生からチャレンジできるタイピング検定を紹介しています。タイピング検定を受けようか迷っている方は、こちらの記事で検討してみてください。