小学校でプログラミング教育が必修化され、大学入学共通テストには「情報」が新設されました。
プログラミングは、これからの時代に必要なスキルとして注目されています。
しかし、「子どもにプログラミングを学ばせたいけれど、どうすればいいの?」と悩みますよね。
- プログラミングは専門的で、親が教えてあげられない…
- プログラミング教室に通わせても、すぐに「やめたい」と言われたらどうしよう…
こんな不安をお持ちではありませんか?
学習塾のようにテストの点数で成果が見えるわけではないため、「本当に効果があるの?」「費用に見合っているの?」と疑問に思うこともありますよね。
時間もお金もかかるからこそ、慎重に選びたいのは当然です。
この記事では、小学生向けプログラミング教室の選び方とおすすめの教室を紹介します。
お子さんにぴったりのプログラミング教室を見つける参考にしてみてください。
小学生向けプログラミング教室の選び方 3つのポイント
プログラミング教室を選ぶ際は、以下の3つのポイントをチェックしましょう。
- 学びやすさ(カリキュラム・教材・学習目的)
- 通いやすさ(学習スタイル・受講スケジュール)
- 費用(月謝・教材費など)
学びやすさ(カリキュラム・教材・学習目的)
カリキュラムは、プログラミングの基礎をバランス良くカバーし、初心者向けから徐々にレベルアップできる内容が理想的です。
子どもが興味を持てる教材?
プログラミングは楽しみながら学ぶことが大切です。子どもの興味や得意分野に合った教材を選びましょう。
- ロボットが好きな子 → ロボットプログラミング(レゴやKOOVなど)
- ゲームが好きな子 → マインクラフトやScratchを使ったプログラミング
- ビジュアルプログラミング経験がある子 → PythonやJavaScriptを学べる教室
ビジュアルプログラミングから始めるのがおすすめ
プログラミング言語には、大きく分けて2つのタイプがあります。
- ビジュアルプログラミング言語
ブロックなどを組み合わせる(例:Scratch、Viscuit) - テキストプログラミング言語
英語の命令をタイピングする(例:JavaScript、Python、HTML&CSS)
初心者の子には ビジュアルプログラミング言語がおすすめです。
- 直感的に操作できる → タイピング不要でかんたんに学べる
- エラーが少ない → 小さなミスで挫折しにくい
- 楽しく学べる → ブロックを組み立てる感覚でプログラミングを理解
まずはビジュアルプログラミングで楽しさを体験し、タイピングに慣れてきたら、PythonやJavaScriptなどのテキストプログラミングに移行するとスムーズです。
検定試験は必要?
プログラミングの検定試験の中には、小学生でも挑戦できるものがあります。
検定を受けることで、自分のスキルを客観的に確認できたり、目標ができることで学習のモチベーションが高まったりするメリットがあります。
ただし、「資格を取ること」が目的になってしまうと、本来の「創造力や思考力を育む」という大切な学びが後回しになることも。
「受験でアピールしたい」「学習の目標が欲しい」など、はっきりした目的がある場合は、検討してみるのもよいでしょう。
通いやすさ(学習スタイル・受講スケジュール)
プログラミング教室には、大きく分けて通学型・オンライン型・通信教育の3種類があります。
学習スタイル | メリット | デメリット |
---|---|---|
通学(対面) | ・直接指導が受けられる ・友だちができる ・モチベーションを維持しやすい |
・送迎が必要 ・費用が高め ・教室の選択肢が限られる |
オンライン | ・送迎不要 ・費用を抑えやすい ・講師や生徒とオンラインで交流できる |
・環境を整える必要がある ・対面より質問しづらいことも ・集中力が続きにくい |
通信教育 | ・送迎不要 ・自分のペースで学べる ・費用を抑えやすい |
・モチベーション維持が難しい ・質問の機会が少ない ・親のサポートが必要な場合も |
オンラインや通信教育の場合は、送迎不要で全国どこでも受講できます。しかし、最初にパソコンや通信環境の整備が必要で、質問をチャットやメールでする際に親のサポートが必要な場合も。
ライフスタイルや親がどこまでサポートできるかなど、ご家庭に合った学習スタイルを選びましょう。
- しっかり指導を受けたいなら → 通学型
- 送迎なしで講師のサポートを受けたいなら → オンライン型
- 自分のペースで安く学びたいなら → 通信教育
費用(月謝・教材費など)
料金の目安
プログラミング教室の月謝は1〜1.5万円程度が一般的で、他の習い事よりも高め。それは、1人の講師が指導できる生徒数が限られるためです。
また、入会金やロボットなどの教材費、PCレンタル料など、月謝以外の費用がかかることもあるので、事前に確認しましょう。
オンラインや通信教育の場合、通学に比べて費用を抑えられることが多く、中には月5,000円未満で受講できるものもあります。
無料体験で雰囲気をチェック
教室によって指導スタイルや雰囲気は大きく異なります。
見学や体験授業で雰囲気や講師の質を直接確認できるので、参加することをおすすめします。
クラスの人数は適切か?
クラスの人数や、男女比を確認しましょう。
少人数制の方がきめ細やかな指導が期待できますが、料金が高くなる傾向があります。
講師の教え方はていねいか?
講師の資格や経験、実績、そして子どもに教える経験が豊富かを確認しましょう。
プログラミング技術が高いことに越したことはありませんが、子どもに教えるのが上手いかどうかを重要視してください。
子どもが親しみやすく質問しやすい講師の方が、楽しく学べます。
子どもが楽しめそうな雰囲気か?
無料体験を受けたときに、子どもが「楽しい!」と感じるかどうかは、とても重要なポイントです。
プログラミングの学習は、継続することが大切。お子さんが楽しみながら取り組める環境かどうかを、実際に体験して確かめましょう。
おすすめの小学生向けプログラミング教室/学習サービス
おすすめのプログラミング教室/学習サービスを4つ紹介します。
プログラミング教室 | 学習スタイル | プログラミング言語 | ロボット | 月額料金 |
---|---|---|---|---|
LITALICOワンダー | 通学 オンライン |
ビジュアル テキスト |
あり | 22,000円~ |
Tech Kids School | 通学 オンライン |
ビジュアル テキスト |
23,210円 | |
デジタネ | オンライン | ビジュアル テキスト |
3,980円~ | |
Z会プログラミングシリーズ | 通信 | ビジュアル テキスト |
あり | 1,980円~ |
LITALICOワンダー
LITALICOワンダーは、テクノロジーを活かしたものづくりを通して、子どもの創造力を育む教室です。
プログラミングやロボット、デジタルファブリケーションといった、テクノロジーを活用したものづくりの機会を提供しています。
こんな方におすすめです。
- 子どもの興味に合わせた教材で学びたい
- バッチリサポートしてほしい
授業には決まったカリキュラムはなく、子どものプログラミングへの興味や習熟度に合わせて教材や課題をカスタマイズして提供するオーダーメイドカリキュラムを採用しています。
授業料は、月4回の教室受講で29,700円~と高額ですが、その分一人ひとりに合わせてカリキュラムを設定してくれるので、「興味のないテーマや教材だった」「難しくて授業についていけない」という心配はありません。
コースと主な教材、授業料は以下の通り。オンラインで受講することも可能です。
コース | 対象学年 | 主な教材 | 授業料(税込)/月 |
---|---|---|---|
ゲーム&アプリ プログラミングコース | 年長~高校生 | Scratch、Viscuit | 教室受講 :29,700円 オンライン:22,000円 |
ゲーム&アプリ エキスパートコース | 小学3年生~高校生 | Unity(C#)、HTML/CSS、JavaScript | 教室受講 :34,100円 オンライン:27,500円 |
ロボット クリエイトコース | 年長~小学3年生 | レゴ® エデュケーション SPIKE™ ベーシック | 教室受講 :29,700円 オンライン:22,000円 |
ロボット テクニカルコース | 小学3年生~高校生 | レゴ®エデュケーション SPIKE™プライム | 教室受講 :29,700円 オンライン:22,000円 |
3DCGコース | 小学3年生~高校生 | Blender | オンライン:27,500円 |
デジタルファブリケーションコース | 小学1年生~高校生 | 3Dプリンタ、レーザーカッター | 教室受講 :29,700円 |
※受講は月4回~、上記は月4回受講したの場合の金額です(1回の授業時間は教室受講は90分、オンラインは60分)
※新規入塾時、入塾金16,500円(税込)が必要です。
※コースによって別途購入が必要な教材があります。
プログラミングがはじめての人は、「ゲーム&アプリ プログラミングコース」または、「ロボット テクニカルコース」がおすすめです。
授業を教室またはオンラインで無料体験することができます。気になるコースを体験してみてください。
Tech Kids School
動画:YouTube「Tech Kids School小学生のためのプログラミングスクール」より
Tech Kids Schoolは、AbemaTV、スマホ向けゲームなどのサービスを手がけるIT企業サイバーエージェントが運営する小学生向けプログラミングスクールです。
こんな方におすすめです。
- ハイレベルなプログラミングを学びたい
- 近くにテキストプログラミング言語を教えてくれる教室がない
渋谷校とオンライン校があり、対面またはオンラインでプログラミングを学べます。
オンライン校ではWeb会議システム「Zoom」を用いて、教室で受講するのと同じように学習できます。
- 対象学年/渋谷校:小学1年生~中学3年生、オンライン校:小学3年生~中学3年生
- 主な教材/Scratch、Unity(C#)、Swift
- 受講料 /月額23,210円(税込)月3回(1回 120分間)
- 教材費 /月額 2,200円(税込)
- オプション/PCレンタル 月額4,400円(税込)※必要な場合のみ
子ども向けのScratchだけでなく、SwiftやC#などプロも使用しているプログラミング言語でゲームやアプリを開発するコースも用意されているのが特徴。
ハイレベルなプログラミングを学びたい人におすすめです。
デジタネ(旧D-SCHOOLオンライン)
動画:YouTube「デジタネ – 子ども向けプログラミング -」より
デジタネ(旧D-SCHOOLオンライン)は、マインクラフトやRoblox(ロブロックス)といった人気ゲームや、ディズニーキャラクターを使った学習プログラムで、プログラミングに必要な知識やスキルを楽しく学ぶことができるオンラインスクールです。
マインクラフトやディズニーが好きな子なら、苦手意識を持たずにはじめられるところが◎。
分かりやすいレクチャー動画を見ながら自分のペースで学習を進め、分からないことがあった場合は、いつでもチャットやメールにて質問できます。
こんな方におすすめです。
- なるべくコストを抑えてプログラミングを勉強したい
- マインクラフトが好き!
- ディズニーが好き!
- 自分のペースで学習を進めたい
料金プランは3つのタイプから選べます。
- 月々プラン :月額 4,980円(税込)
- 年間分割プラン:月額 3,980円(税込)
- 年間一括プラン:年額39,800円(税込)
年間プランは、1年間の契約をすることで、月々プランよりもお得になるプランです。
年間プランには、毎月支払いの「年間分割プラン」と、一度にまとめて支払う「年間一括プラン」の2つがあります。
無料体験期間中に「年間分割プラン」に登録すると、月々プランより年間16,000円お得に。「年間一括プラン」なら、20,000円お得です。
主なコースは以下の通りです。
コース | 対象学年 | 主な教材 |
---|---|---|
マイクラッチ | 小学1年生~ | マインクラフト/ビジュアルプログラミング |
ディズニー | 小学1年生~ | ビジュアルプログラミング |
Scratch(スクラッチ) | 小学1年生~ | Scratch |
Roblox(ロブロックス) | 小学5年生~ | Roblox/Lua言語 |
JavaScript | 小学5年生~ | JavaScript(WoofJS) |
HTML&CSS | 小学5年生~ | HTML、CSS |
ネットの世界を理解しよう | 全学年 | 動画 |
タイピング練習 | 全学年 | - |
※ マインクラフト関連のコースは、別途マインクラフトJava版が必要
すべてのコース(100以上のコンテンツ)が受け放題で、リーズナブルに学べるのが魅力です。さらに、さまざまなプログラミングツールを体験できるのも大きなメリットです。
プログラミングがはじめての人は、「マイクラッチコース」や「ディズニーコース」からはじめてみるとよいでしょう。
分からないことがあった場合は、いつでもチャットやメールで質問できます。しかし、質問を伝わるようにまとめなければならないので、大人のフォローが必要なことも。
保護者が全くパソコンにさわれないと、苦戦する可能性があります。
また、自分で学習の進み具合を管理しなければならないので、無料体験で続けられるかどうか判断してみてください。
下の記事では、デジタネの特徴や、14日無料体験の内容について紹介しています。
Z会プログラミングシリーズ
動画:YouTube「zkaipr」より
通信教育でおなじみZ会のプログラミング講座
日常生活とリンクした学習テーマを設定。Z会オリジナルの教材と各種プログラミングツールを使って楽しみながら学ぶことができます。
こんな方におすすめです。
- 自分のペースで学習を進めたい
- ロボットプログラミングを学ぶコストを抑えたい
コースと主な教材、受講料は以下の通りです。
コース | 対象学年 | 主な教材 | 受講料(税込)※ |
---|---|---|---|
プログラミングはじめてみる講座 | 年長~小学2年生 | ビジュアルプログラミング | 月額2,057円(全3回) |
プログラミングみらい講座 with KOOV(ステージ1) | 小学1年生~4年生 | KOOV® | 月額4,683円(受講料+キット代) |
Z会プログラミング中学技術活用力講座 教科実践編 | 小学校高学年~中学3年生 | VIRTUAL KOOV® | 月額4,114円(全3回) |
Z会プログラミング中学技術活用力講座 コンピュータ活用編 | 小学校高学年~中学3年生 | Raspberry Pi 400(ラズベリーパイ400) | 月額4,675円(全12回)+教材費17,600円(初回のみ) |
※「プログラミングはじめてみる講座」と「Z会プログラミング中学技術活用力講座 教科実践編」は、3回分一括払いで申し込んだ場合の1カ月あたりの金額
※「プログラミングみらい講座 with KOOV(ステージ1)」「Z会プログラミング中学技術活用力講座 コンピュータ活用編」は、12カ月一括払いで申し込んだ場合の1カ月あたりの金額
基本的に子どもが1人で進められるようになっています。また『保護者用ガイド』など保護者へのサポートも充実。親子でプログラミングについて学びたい人にもおすすめです。
特におすすめなのは「プログラミングみらい講座 with KOOV」。ソニーのプログラミング学習キットKOOV(クーブ)を使って、楽しみながらロボットプログラミングを学べる講座です。
ロボット教室に通わせたいと思っても、高い受講料がネックになりがち。しかし、Z会なら月額4,000円台と手頃な価格で学べます。
下の記事では「プログラミングみらい講座 with KOOV」で扱っている教材KOOVについてくわしく紹介しています。よかったら合わせてご覧ください。
まとめ:体験授業でピッタリの教室を見つけましょう
「プログラミング教室を選ぶためのポイント」と「おすすめのプログラミング教室および学習サービス」を紹介しました。
「結局どの教室を選べばいい?」チェックリスト
- 子どもの興味に合ってる?(ゲーム・ロボット・テキストプログラミングなど)
- 通いやすい?(通学・オンライン・通信教育)
- 料金は予算内?(月謝以外の費用も確認)
まずは 無料体験を活用し、お子さんにピッタリのプログラミング教室を見つけましょう!
今回紹介したプログラミング教室