【マイクロビット×MakeCode】おばけをふき飛ばせ！（チュートリアル：Blow Away）

この記事では、MakeCode for micro:bitのチュートリアル「おばけをふき飛とばせ！（Blow Away）」を解説かいせつします。

マイクロビットに取りついたオバケをふき飛とばすプログラムを作りながら、マイクの使い方や、好すきな場所のLEDを点つけたり消したりする方法ほうほうを学びます。

 

チュートリアルを開始する

MakeCode for micro:bitのホーム画面を開きます。

チュートリアル「Blow Away」を選択せんたくし、ブロックの「チュートリアルを開始」をクリックしましょう。

 

やせいの ヘブンが あらわれた！

まず、おばけのヘブンをマイクロビットに取りつかせましょう。

基本きほんカテゴリにある「アイコンを表示ひょうじ」ブロックを出し、「最初さいしょだけ」ブロックの中に配置はいちします。

表示ひょうじするアイコンを「ハート」から「おばけ」に変更へんこうしましょう。

 

ループを回す

ループカテゴリにある「くりかえし」ブロックを出し、「ずっと」ブロックの中に配置はいちします。

回数は4回のままでOKです。

 

大きな音がきらいなヘブン

ヘブンは大きな音がすると飛とんでいってしまいます。

大きな音がしたかどうか判定はんていする命令めいれいを入れましょう。

論理ろんりカテゴリにある「もし<真>なら」ブロックを出し、「くりかえし」ブロックの中に配置はいちします。

論理ろんりカテゴリにある「0 = 0」ブロックを出し、「もし<真>なら」ブロックの<真>の部分に配置はいちしましょう。

 

ヘブンがうるさいと感じる条件じょうけんを設定せっていしましょう。まわり音の大きさと、基準きじゅんになる値あたいを比較ひかくします。

入力カテゴリにある「まわりの音の大きさ」ブロックを出し、「0 = 0」ブロックの左側ひだりがわに配置はいちします。

「まわりの音の大きさ = 0」ブロックの「=」をクリックして、「>」に変更へんこうしましょう。

最後さいごに、「まわりの音の大きさ > 0」ブロックの右側みぎがわの0を128に変更へんこうします。

これでもしまわりの音の大きさが128より大きかったらという判定はんていができました。

 

LEDの座標を保存する変数を作る

変数を2つ作る

LEDの座標ざひょうを保存ほぞんするための変数へんすうを2つ作ります。

変数へんすうカテゴリを選えらんで「変数へんすうを追加ついかする…」をクリックし、「col」と「row」という名前の変数へんすうを作りましょう。

変数へんすうとは、プログラムで使う数字や文字のようなデータを一時的いちじてきに保存ほぞんするための場所のこと。

よく数字や文字を入れておく箱と言われたりします。

くわしくは「変数へんすうとは？スクラッチ（Scratch）を使ってわかりやすく解説かいせつ」で解説かいせつしています。

 

LEDディスプレイの座標位置

マイクロビットのLEDディスプレイは5×5のライトから構成こうせいされていて、X軸方向じくほうこう（横方向）とY軸方向じくほうこう（たて方向）の数値すうちで位置いちを表しています。

一番左上のLEDの位置いちは(0,0)、一番右下のLEDの位置いちは(4,4）と表します。

 

ヘブンがふき飛ばされるアニメーション

ヘブンがふき飛とばされるアニメーションを作りましょう。

まわりの音が大きい（128より大きい）間、LEDディスプレイからランダムな位置いちのライトを選えらんで右に移動いどうさせることをくり返します。

LEDディスプレイからランダムな位置のライトを選ぶ

まずは、LEDディスプレイからランダムな位置いちのライトを選えらびましょう。

変数へんすうカテゴリにある「row を 0 にする」ブロックを出し、「もしまわりの音の大きさが128より大きかったら」ブロックの中に配置はいちします。

計算カテゴリから「0 から 10 までの乱数らんすう」ブロックを出し、「row を 0 にする」ブロックの0の場所に配置はいちします。

「0 から 10 までの乱数らんすう」ブロックの最大さいだい値ちを10から4に変更へんこうしましょう。

colも同じように、0～4のランダムな値あたいを設定せっていするようにします。

 

ランダムに選んだ位置のライトが点灯しているなら

次に、ランダムに選えらんだ位置いちのライトが点灯てんとうしているか判定はんていします。

論理ろんりカテゴリにある「もし<真>なら」ブロックを出し、「もしまわりの音の大きさが128より大きかったら」ブロックの下に配置はいちします。

LEDカテゴリにある「LED x 0 y 0 が点灯てんとうしている」を出し、「もし<真>なら」ブロックの<真>の部分に配置はいちします。

x軸じくの0に変数へんすう「col」、y軸じくの0に変数へんすう「row」を配置はいちします。

これでランダムに選えらんだ位置いちのライトが点灯てんとうしているならという判定はんていができました。

 

点灯しているライトを右に移動させる

点灯てんとうしているライトを消し1つ右のライトを点灯てんとうさせることで、右に移動いどうさせます。

LEDカテゴリにある「消灯しょうとう x 0 y 0」ブロックと「点灯てんとう x 0 y 0」ブロックを出し、「もしLED x col y row が点灯てんとうしているなら」ブロックの中に配置はいちします。

「消灯しょうとう x 0 y 0」ブロックと「点灯てんとう x 0 y 0」ブロックのx軸じくとy軸じくにも、変数へんすう「col」と変数へんすう「row」をそれぞれ配置はいちしましょう。

 

このままだと同じ場所のライトを消して点つけているだけになってしまうので、消灯しょうとうしたライトより1つ右のライトを点灯てんとうさせます。

計算カテゴリから「0 + 0」ブロックを出し、「点灯てんとう x col y row」ブロックの「col」と置おきかえます。その時、プログラミングエリアにグレーアウトした「col」が出てきます。

見つからない場合は「ずっと」ブロックをドラッグして動かして、後ろにかくれているか探さがしてみてくださいね。

グレーアウトした「col」は、「0 + 0」ブロックの左側ひだりがわに入れましょう。

右側みぎがわの0は1に変更へんこうします。

これで「点灯てんとう x col+1 y row」になり、ランダムに選えらんだ位置いちよりひとつ右側みぎがわのLEDの場所を点灯てんとうする命令めいれいになります。

 

なぜ「ずっと」ブロックの中に「くりかえし」ブロックを入れるの？

これでプログラムは完成かんせいです。

しかしなぜ「ずっと」ブロックの中に、わざわざ「くりかえし」ブロックを入れるのでしょう？

一見意味がないように感じますよね。

なぜかというと「ずっと」ブロックには多少のおくれが発生するからです。

「くりかえし」ブロックを使うことで、コードがスピードアップしておくれをさけることができます。

 

シミュレーターで確認する

シミュレーターで作ったプログラムを試ためしてみましょう。

マイクのアイコンの下にあるバーを上下にドラッグすると、まわりの音の大きさを調節ちょうせつすることができます。

128より大きくしてみましょう。

ヘブンは右へふき飛とんでいきましたか？

 

マイクロビットにプログラムを転送する

シミュレーターで正しく動くことを確認かくにんできたら、マイクロビットに転送して動かしてみましょう。

マイクロビットにプログラムを転送する方法ほうほうは「【マイクロビット】パソコンとのつなぎ方・外し方、プログラムの転送方法ほうほう」でくわしく紹介しょうかいしています。

マイクロビットに息をふきかけて、ヘブンがふき飛とぶのを見てみましょう。

マイクロビット裏面りめんのリセットボタンをおすと、ヘブンを復活ふっかつさせることができますよ。

 

まとめ

チチュートリアル「おばけをふき飛とばせ！（Blow Away）」について紹介しょうかいしました。

今回使用したブロック

 

下の記事でマイクの機能きのうについてくわしく解説かいせつしているので、よかったら読んでみてください。