「オメガクラフター」は、開発難航中のゲームを冒険するサバイバルクラフトゲームです。
プログラミング教材「Playgram」を開発したPFNが手がけ、直感的に操作できるビジュアルプログラミングで、初心者でも楽しくプログラミングできます。
ゲームを通して効率化・自動化の楽しさを味わえるので、小学生におすすめしたいゲームです。
この記事では、50時間以上プレイした筆者が、オメガクラフターの魅力と注意点、そして冒険を快適に楽しむためのヒントを紹介します。
オメガクラフターで子どもと一緒にプログラミングを学びたい!と考えている人の参考になれば嬉しいです。
オメガクラフターは効率化・自動化の楽しさを味わえるサバイバルクラフトゲーム
動画:YouTube「Omega Crafter」より
オメガクラフター(Omega Crafter)は、かわいい相棒グラミーと一緒に冒険するサバイバルクラフトゲームです。
謎の妨害プログラムにより開発が難航中のゲームを舞台に、探索したり、街を作ったり、強大なボスに挑んだり、自由に冒険できます。
グラミーにプログラミングで指示を出すことで、資源収集やクラフト作業を自動化。
Scratchのようなブロックを組み合わせるビジュアルプログラミングなので、プログラミング経験がなくても楽しめます。
また、最大6人のマルチプレイが可能で、友達や家族と楽しむことができるのも魅力です。
プログラミング教材「Playgram」を開発したPFNが開発
動画:YouTube「Preferred Networks」より
オメガクラフターは、プログラミング教材「Playgram」を開発したPFNが開発しました。
PFN(PreferredNetworks)は、ディープラーニング技術を活用した人工知能(AI)の研究開発を行う日本のスタートアップ企業。
Playgram(プレイグラム)は、日本e-Learning大賞を受賞したプログラミング教材です。ゲームで遊んでいるような感覚で、実用レベルのコーディング技術を学べます。
全国に750の教室を展開するプログラミング教室「プログラミング教育 HALLO」の教材にも採用されています。
オメガクラフターは「Playgram」のノウハウを活用することで、プログラミング経験者だけでなく、未経験者でも効率化・自動化の楽しさを味わえます。
よかったところ
オメガクラフターのよかったところを4つ紹介します。
- 動作環境が比較的軽い
- 直感的に操作できるビジュアルプログラミング
- テンプレートですぐにグラミーを動かせる
- 冒険も楽しめる
動作環境が比較的軽い
オメガクラフターは、高性能なゲーミングPCがなくても動作する比較的軽量なゲームです。
最低動作環境は以下の通りです。
- OS: Windows 10 / macOS X 11.0以降
- CPU: Core i3 / Core i5 or M1
- メモリ: 8 GB RAM
- グラフィック: Geforce 950 or Radeon HD 7970 / RADEON Pro Vega 20 or M1 Pro
- ストレージ: 5 GB
私の3年前に購入したノートPC(CPU:Ryzen7、メモリ:8GB)でも動作しましたが、オブジェクトの数が多いところではカクツキが出るようになりました。
とはいえ、多くの方が気軽に始められる環境と言えると思います。
直感的に操作できるビジュアルプログラミング
オメガクラフターは、Scratchのようなブロックを組み合わせて操作するビジュアルプログラミングを採用しています。
直感的に操作できるので、プログラミング経験がなくても気軽に始められるのが魅力。
さらに、オメガクラフターは日本のメーカーが開発しているため、命令文が分かりやすかったです。海外製のゲームでありがちな翻訳による分かりにくさがありません。
テンプレートですぐにグラミーを動かせる
オメガクラフターには、伐採・採掘・アイテム採集・クラフトなど、様々な動作を実行できるテンプレートが用意されています。
プログラミングの知識がなくても、テンプレートを活用すればすぐにグラミーを動かせます。
テンプレートはそのまま使用してもいいですし、自分の好きなようにカスタマイズすることもできます。
冒険も楽しめる
オメガクラフターは、広大なフィールドを自由に探索するオープンワールドサバイバルクラフトゲームです。
プログラミングだけでなく、冒険要素も充実しています。
資源を集めて道具や拠点を作ったり、敵と戦ったりしながら、冒険を進めることができます。
探索やクラフト要素などマインクラフトと共通する部分も多いので、マイクラ好きならオメガクラフターも楽しめると思います。
気になったところ
オメガクラフターをプレイして気になったところを3つ紹介します。
- プラットフォームがPC(Steam)のみ
- テンプレートをそのまま使ってしまう
- アクションゲームが苦手だと苦戦するかも
プラットフォームがPC(Steam)のみ
オメガクラフターは、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中です。
子どもたちの創造性や問題解決能力を育む可能性を秘めたゲームですが、多くの家庭では子どもがPCでゲームをプレイすることに抵抗があるのではないでしょうか。
また、Steamアカウントの作成は13歳以上と制限されています。
小学生のプログラミング学習にオススメしたいゲームとしては、プラットフォームがネックになっているのが残念です。
より多くの子どもたちがプレイできるよう、家庭用ゲーム機版のリリースを期待しています。
テンプレートをそのまま使ってしまう
オメガクラフターは、伐採・採掘・アイテム採集・クラフトなど、様々な動作を実行できるテンプレートが用意されています。
プログラミングの知識がなくても、テンプレートを活用すればすぐにグラミーを動かせるのは大きなメリットです。
しかし、テンプレートをそのまま使い続けるだけでは、プログラミングの面白さを味わうことなく、冒険だけに夢中になってしまう可能性があります。
まずは、テンプレートを自分の好きなようにカスタマイズすることからはじめてみましょう。
テンプレートを使いこなすためにはプログラムの内容を理解する必要があるので、プログラミングの勉強になりますよ。
テンプレートのカスタマイズ例
かんたんにできるカスタマイズの例を紹介します。
クラフト系テンプレートの最初に、以下の処理を追加します。
- もし コンテナ内のアイテムの個数を数える > 好きな数 なら
- 処理を再び先頭から実行する
コンテナ内のアイテムが一定の個数を超えたら、それ以上作らないようにできます。
アクションゲームが苦手だと苦戦するかも
オメガクラフターには、5段階の難易度が用意されています。
- カジュアル
- イージー
- ノーマル
- ハード
- 超ハード
私はノーマルでプレイしましたが、なかなか歯ごたえがありました。
アクションゲームが苦手な方や、キーボード操作に慣れていない方は、苦戦するかもしれません。
難易度設定は後からでも変更できるので、難しいと感じたらイージーやカジュアルに変更しましょう。
冒険を快適に楽しむためのヒント!
最後に、オメガクラフターを快適に楽しむためのヒントを紹介します。
シンプルさを大切に
グラミーを動かすとき、あれもこれもと機能を詰め込みたくなる気持ちはよく分かります。
しかし、機能をたくさん詰め込むとプログラムが複雑になり、理解しづらくなったり、管理や修正が難しくなったりします。
作業を小さく分けて、シンプルなプログラムになるよう心がけましょう。
シンプルなプログラムは、理解しやすく、管理や修正もかんたんです。
準備は冒険の成功の鍵
冒険前に武器や防具など装備を整え、回復や能力アップの料理も用意しましょう。
しっかりと準備を整えることで、より快適に冒険を楽しむことができます。
まとめ
オメガクラフターは、遊びながらプログラミングを学べるサバイバルクラフトゲームです。
小学生におすすめのポイント
- 直感的に操作できるビジュアルプログラミング
- ゲームを通して、効率化・自動化の楽しさを味わえる
- 冒険を楽しみながら、プログラミングの基礎を学べる
注意点
- プラットフォームがPC(Steam)のみ
- テンプレートをそのまま使ってしまう
- アクションゲームが苦手だと苦戦するかも
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