今回は、ビスケット(Viscuit)でつくる「タイプライター」を紹介します。
タイプライターとは文字盤をおして文字を紙に打ち付け、文字を印字する機械のことです。
昔のワープロですね。(今の子はワープロ知らないかも…)
ビスケットでワープロソフトのようなことができないかと思って作ってみました。
割れたメガネを使っているので、少しむずかしいです。
ビスケットが初めての方は、下の記事からお読みください。
今回作ったプログラム
- アルファベットのボタンをおすと、文字が表示される。
- 「BS」ボタンをおすと、1文字もどる。
- 「改行」ボタンをおすと、カーソルが下の行に移動する。
下の部分が入力装置、上の部分が出力装置の役割をしています。
- 入力装置
コンピュータにデータや指示などをあたえる装置。
(キーボードやマウス、スキャナーなど) - 出力入力装置
コンピュータからデータを受け取って、人間に分かるようにみせる装置。
(ディスプレイやプリンタ、スピーカー)など
必要な部品
- アルファベットのボタン
「A」~「Z」のボタン。
タイプライターの時代から、キーの配列は「QWERTY配列(クワーティはいれつ)」だったらしいです。 - 改行ボタン
- 「△」(スペース)ボタン
- 「BS」(バックスペース、1文字もどる)ボタン
- 文字
「A」~「Z」のアルファベット - カーソル「_」
- 目印1(青のハート)
現在の行の終わりの位置 - 目印2(ピンクのハート)
次の行の始まりの位置 - 目印3(緑のハート)
入力できる範囲(右上、左下に配置)
メガネ
入力のメガネ
※割れたメガネ※
アルファベットのボタンをおすと、文字を表示し、カーソルが1マス右へ移動する。
文字の数だけ作ります。
※割れたメガネ※
「△」ボタンをおすと、カーソルが1マス右へ移動する。
改行のメガネ
※割れたメガネ(3分割)※
改行ボタンをおすと、カーソルが行の終わり(青いハートの左)へ移動する。
カーソルが左はじにきた時の条件を満たすので、カーソルが1つ下の行へ移動します。
※割れたメガネ※
カーソルが左はじ(青いハートの左)にきた時、青いハートとピンクのハートを1マスずつ下へ移動する。
カーソルを1つ下の行のはじまり(ピンクのハートの右上)へ移動する。
※割れたメガネ※
青いハートと右下の緑のハートが重なった時、カーソルが消える。
ボタンのあるエリアに入力できないようにしています。
実行結果
改行のメガネの実行結果は、下の画像のようになります。
1.入力して、カーソルが左はじにきた時
2.改行ボタンをおした時
削除のメガネ
※割れたメガネ※
「BS」ボタンをおすと、カーソルが1マス左へ移動する。
文字の下にカーソルがある時、文字が消える。
※割れたメガネ(3分割)※
カーソルが行のはじまり(ピンクのハートの右上)にある時に「BS」ボタンをおすと、青いハートとピンクのハートを1マス上へ移動する。
カーソルが1つ上の行の終わり(青いハートの2マス左)へ移動する。
※割れたメガネ※
カーソルが緑のハートの3マス右にある時に「BS」ボタンをおすと、何も変化しない。
カーソルが緑のハートの3マス右より右側に移動できないようにしています。
実行結果
上の行の最後の文字を削除するメガネの実行結果は、下の画像のようになります。
機能を足してみよう!
このプログラムは部品(1コ~2コ)とメガネを2つ足すだけで、オリジナルの絵文字や文字列の変換機能を足すことができます。
絵文字を作ろう
好きな絵文字を作って追加してみましょう。
・ボタンと入力される絵文字の部品
・絵文字を入力するメガネ
・絵文字を削除するメガネ
変換できる文字を作ろう
ある文字のならび(文字列といいます)を入力した後、「変換」ボタンをおすと、文字を変換することができます。
・変換後の文字の部品
・入力するメガネ
ある文字列を入力した後、変換ボタンをおすと、文字列が変換後の文字に変わる
・変換後の文字を削除するメガネ
漢字やひらがなに変換するメガネも作れそうですね。