【レビュー】KOOV(クーブ)で遊んでみた!ソニーのロボット・プログラミング学習キット

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ロボットを作るプログラミング教材やおもちゃは、男の子っぽいデザインのものが多いですよね。

ソニーが開発した「KOOV(クーブ)」は、子どもたちが楽しくプログラミングやロボット制作を学ぶことができる学習キット。

カラフルなブロックを使って動物や乗り物など様々な形を表現できるので、男の子だけでなく女の子も楽しむことができる教材です。

この記事では、KOOVで実際に遊んでみた経験をもとに、特徴や使い方をレビューしていきます。

また、KOOVを扱っているプログラミング教室や学習サービスを紹介します。

※キット代、受講料などの金額は2024年4月時点のものです。

\動物や乗り物など様々な形を表現できる!/

KOOVとはソニーが開発したロボット・プログラミング学習キット

動画:YouTube「Sony Global Education」より

KOOV(クーブ)とは、ソニーが開発したロボット・プログラミング学習キット。

ブロックやセンサーなどの電子パーツを組み合わせてロボットを作り、プログラミングで動きをつけます。

対象年齢は8歳以上です。

プログラムは命令ブロックをつなぎあわせるビジュアルプログラミング。プログラミングがはじめての子でも直感的に操作できます。

KOOVには専用アプリが用意されていて、ひとりで学習を進められます。

アプリでは、プログラミングの方法やロボットのデザイン方法を学んだり、レシピを選んで作品を制作することができます。

 

4種類のキットがある

KOOVにはアドバンスキットスターターキットベーシックキット2エントリーキットの4種類のバージョンがあります。

  • アドバンスキット:豊富なブロックと電子パーツを揃えた最上位キット
  • スターターキット:体系的にプログラミングを学べるキット
  • ベーシックキット2:オンライン学習サービス「CREATE by KOOV」向けのキット
  • エントリーキット:はじめてプログラミングを学ぶ人向けのキット

 

比較表(アドバンス/スターター/ベーシック2/エントリー)

キット アドバンス スターター ベーシック2 エントリー
希望小売価格(税込) 64,800円 40,568円 24,800円 14,800円
ピース 302 172 100 79
電子パーツ 24 16 12 4
学習コース 6 4 1 1
ロボットレシピ 34 24 9 2

専用アプリには30種類以上のレシピが用意されており、アソバンスキットのレシピを1ヶ月に4つ作品を作るペースなら、6ヶ月以上楽しめます。

6ヶ月なら月々1万円ちょっとです。ロボット教室に通うよりコストを抑えて学習できます。

 

差分パーツセットでブロックや電子パーツを追加できる

KOOVには、各キット間のパーツ差分を埋める拡張パーツセットがあり、徐々にステップアップしていくことも可能です。

ただし、最初からアドバンスキット(64,800円)を購入するより高くなってしまいます。

  • エントリー → ベーシック2 → アドバンスの場合
    14,800円 + 11,800円 + 41,800円 = 68,400円(+3,600円)
  • エントリー → アドバンスの場合
    14,800円 + 51,700円 = 66,500円(+1,700円)
  • ベーシック2 → アドバンスの場合
    24,800円 + 41,800円 = 66,600円(+1,800円)

また、差分パーツセットはKOOV公式サイトのみで販売されています。

 

どのキットを買うべき?

KOOVでロボット作りを始めたいけど、どのキットを選べばいいか悩みますよね?

まずはベーシック2キットから始めるのがおすすめです。

ベーシック2キットは、ロボット作りに必要な基本的なパーツとビジュアルプログラミングの基礎を学べるキットです。

DCモーターやLEDなどの電子パーツを使い、専用アプリのレシピで様々な作品を作ることができます。

 

エントリーキットは学習コースや作品のレシピが少ないため、あまりおすすめできません。

ベーシック2キットで物足りなさを感じたら、アドバンスキットとの差分パーツセットを購入すれば、アドバンスキットと同じ作品を作ることができます

後からアドバンスとの差分パーツセットを購入した場合、最初からアドバンスキットを買うより1,800円高くなってしまいます。

しかし、最初からアドバンスキットを購入してお子さんに合わなかった場合や、ベーシック2キットで十分だった場合、4万円以上が無駄になる可能性があります。

車などに車輪を取り付けて走らせたい、モーターをたくさん使って細かな動きを表現したい場合は、より複雑なロボットを作りたいと思うかもしれません。そのような場合は、最初からアドバンスキットを選択すると良いでしょう。

予算の都合もありますので、価格も考慮しながら選ぶようにしてください。

 

KOOV公式サイトとAmazonで購入可能

KOOVは公式サイトの他に、Amazonでも買うことができます。

Amazonではアドバンスキット、ベーシックキット2、エントリーキットの3種類のキットが購入可能です。

スターターキットは、KOOV公式サイトで購入できます。

\動物や乗り物など様々な形を表現できる!/

 

KOOVの外観と付属品

スターターキットを買ってみました。

KOOV スターターキット

 

箱は一辺が17cmの立方体。おせちのお重くらいの大きさです。

KOOVとペットボトル

 

ふたを開けると一番上にスタートガイド。

KOOV スタートガイド

 

その下にはコアやLED、センサーなどが入ったトレイがあります。

KOOV センサーなどが入ったトレイ

 

さらに下には、ブロックやバッテリーボックスなどが入った袋が入っていました。

KOOV ブロックなどが入った袋

 

KOOV以外に必要なもの

KOOV以外に必要なものは以下の通りです。

  • 単3形アルカリ乾電池3本
  • プラスドライバー
  • アプリを動作する環境(Windows/Mac/iPad)

乾電池とプラスドライバーは、バッテリーボックスに電池をセットする時に使います。

動作環境について詳しくは、ヘルプセンターの「KOOVアプリを利用するにはどのような環境が必要ですか?」をご覧ください。

 

KOOVの専用アプリの使い方

KOOVは専用のアプリを使って学習を進めます。

アプリのインストールアカウント登録(無料)が終わったら、アプリを起動してログインします。

最初に、ニックネームと年齢を入力してプレイヤーを登録。ここで入力した年齢によってふりがなが表示されます。

KOOV専用アプリ ニックネームと年齢を入力

 

次に、プレイヤーの見た目を決めます。

KOOV専用アプリ プレイヤーの見た目を決める

 

最後に相棒を選択。3種類のキャラクターから好きな相棒を選べます。

KOOV専用アプリ 相棒を選択

カワイイ。

 

プレイヤーの作成が終わると、ホーム画面が表示されます。

KOOV専用アプリ ホーム画面

アプリには3つの制作方法が用意されています。

  • 学習コース:プログラミングの方法やロボットのデザイン方法を学ぶ
  • ロボットレシピ:レシピを選んで作品を制作
  • じゆうせいさく:オリジナル作品を作って公開

 

学習コース

KOOV 学習コース

学習コースはロボットをつくりながら、プログラミングの方法やロボットのデザイン方法を学ぶことができます。

コースは4種類。

  • はじめてのロボットプログラミング
  • ブロックアーティストになろう
  • ロボットのしくみをまなぼう(アドバンスキットのみ)
  • プログラミングスキルをみがこう

まずは以下のステージをプレイして、ブロックの組み立て方やアプリの使い方を学ぶことをおすすめします。

  • 「ブロックアーティストになろう」コース
    ステージ1 はじめてのKOOVブロック
  • 「はじめてのロボットプログラミング」コース
    ステージ1 はじめようKOOVでプログラミング
    ステージ2 はじめての電子パーツせいぎょ

 

学習コースをはじめようとすると、ライセンスキーの入力が求められます。ライセンスキーは、スタートガイドの表紙に記載されている12桁の英数字です。

2024年4月1日よりライセンスキー入力が不要になりました。

KOOV ライセンスキーの入力

 

1つのコースにいくつかのステージがあり、コースマップのステージを選択するとミッションが表示されます。

KOOV コースマップ

 

ステージ毎に設定されたミッションにチャレンジし、作品を作成します。

KOOV 学習コース ミッション

 

ミッションの最初に、ミッションのゴールを確認できます。

これから作るロボットを動画で確認したり…

KOOV ミッションのゴール

 

プログラムの流れを確認したり…

KOOV プログラムのイメージ

何を作るのかしっかりイメージしてから、作りはじめられるのが◎

 

また、初めて使う電子パーツは、解説が入ります。

KOOV 電子パーツの解説

 

初めて使うプログラムの命令ブロックにも解説が入ります。

KOOV 命令ブロックの解説

解説は分かりやすくていねいです。

 

ミッションをクリアするとバッチをゲット。

KOOV バッチ

集めたバッチはホーム画面にあるコレクションから確認できます。

また、登録したメールアドレスに活動レポートが届くので、子どもの学習の進み具合を確認することができます。

 

「はじめてのロボットプログラミング」コースと「ロボットアーティストになろう」コースの作品を作ってみました。

KOOVの学習コースで作れる作品例

実際に動かして遊べるものが多く、作っていて楽しかったです。

 

ロボットレシピ

KOOV ロボットレシピ

ロボットレシピでは、一覧から好きなレシピを選んで作品を制作します。

レシピはブロックを組み立てるだけのものから、サンプルプログラムを転送して動かすものまで様々。

学習コースの合間に遊んだり、ブロックの組み立て方やサンプルプログラムを見ながら、作品づくりのヒントを得るために利用するとよいと思います。

ロボットレシピの種類は36種類(2023年2月時点)。画面右上にある「さがす」で絞り込めます。

KOOV ロボットレシピをさがす

 

いくつか作ってみました。

KOOVのロボットレシピで作れる作品例

ロボット教材というとロボットや車のモチーフが多いイメージでしたが、動物モチーフの作品も多いのが魅力的です。男の子だけでなく女の子も楽しめます

 

プログラミング初心者でも直感的に操作できる

KOOV プログラミング

KOOVは命令ブロックをつなぎあわせるビジュアルプログラミングを採用しています。

ビジュアルプログラミングとは、英語のコードを打ち込むのではなく、ブロックやタイルの形をした命令をつなぎ合わせてプログラミングすることです。プログラミングが初めての子でも直感的に操作できます。

ドラッグ&ドロップで命令ブロックをつなぎあわせるだけなので、マウスを使えれば、操作に困ることはありません。

Scratch(スクラッチ)など子ども向けのプログラミング教材の経験があれば、何の説明をしなくても使いこなすことができるでしょう。

プログラミングが初めての場合でもすぐに慣れますし、KOOVで学んだことをほかの教材でも活かせます。

なお、個人での利用の場合、テキストプログラミングには対応していません。

しかし法人向けサービス(KOOV for Enterprise)の利用者向けには、プログラミング言語Python(パイソン)をベースにしたテキストプログラミングが学習できるサービスがあります。

KOOVを使ったプログラミング教室の中に、テキストプログラミングも教えてくれる教室があるようなので、興味がある場合は問い合わせてみてください。

 

シンプルなブロックの組み合わせで様々な形を表現

KOOV ブロック

ブロックの形は7種類。色は半透明でグリーン、レッド、ホワイト、イエロー、ブルー、オレンジ、パープルの7色あります。

作例の写真を見た印象では、もっと種類が多いと思っていました。

シンプルなブロックの組み合わせで様々な形を表現できるのがいいですね。

また、ブロックが半透明なので重ね合わせることで、色が複雑に感じられます。

個人的にはもう少しカラーバリエーションがあってもいいかなと思いました。ピンクとか欲しかったかも。

 

ブロックを組み立てる時は、紛失防止のためにトレイが1つあると便利です。

KOOV 必要なパーツをトレイに入れて準備

必要なパーツをトレイに入れてから組み立てはじめましょう。

 

ブロックの組み立て方の説明は分かりやすく、3Dの部品をぐるぐる回転したり、拡大したりできます。

KOOV ブロックの組み立てガイド

ブロックの扱い方は、学習コース「ブロックアーティストになろう」のステージ1「はじめてのKOOVブロック」で学ぶことができます。

「はじめてのKOOVブロック」が終わったら、ロボットレシピの「やさしい」作品をいくつか作って、ブロックを組み立てる練習をすることをおすすめします。

作品をたくさん作るので、ブロックをバラす練習もしておくとよいです。

 

「KOOVプラス」で学習コンテンツを追加できる

KOOVはアプリの無料で使える学習コンテンツに加えて、有料で学習コンテンツを追加することもできます。

KOOVプラスは、月額利用料を支払うことで、以下の3種類のコンテンツから好きなものを学習アプリに追加できる学習サービスです。

  • CREATE by KOOV:ロボットをつくりあそびながらプログラミングを学ぶ
  • VIRTUAL KOOV:バーチャル空間上でロボットを動かしてミッションを解決する
  • タイピングレース:キーボードタイピングを練習する

 

3つの料金プランがあります。

プラン 月額利用料 対応キット CREATE by KOOV VIRTUAL KOOV
タイピングレース
プレミアム 2,500円 アドバンス/ベーシック2
ベーシック 2,000円 アドバンス/ベーシック2
バーチャル 1,500円 不要

 

KOOVを扱っているプログラミング教室

最後に、KOOVを扱っているプログラミング教室および学習サービスを紹介します。

 

KOOVパートナー プログラミング教室

動画:YouTube「Sony Global Education」より

KOOVパートナー」とは、ソニー・グローバルエデュケーションが定める基準を満たしたパートナー教室です。

KOOVパートナーの教室は、全国に1000教室以上。家庭教師のトライでおなじみトライグループが運営する「トライ式プログラミング教室」や、幼児教育のプロが教える「七田式教室」などがあります。

また、通学型のオフライン教室以外にも、オンライン教室もあります

多くの教室ではキットのレンタルが可能。コストを抑えてロボットプログラミングを学びたい人におすすめです。

  • 対象年齢:教室により異なります(多くの教室では小学1年生から受講可能)
  • 月謝/料金:教室によって異なります(おおよそ10,000円前後)

各教室の詳細は、体験授業の申し込みページからお問い合わせください。

\多くの教室でキットの購入は不要!/
全国に1000教室以上!体験会実施中

 

【Z会】プログラミングみらい講座 with KOOV

動画:YouTube「zkaipr」より

プログラミングみらい講座 with KOOV」は、通信教育でおなじみZ会のプログラミング講座です。

KOOVでロボットを組み立てて動かすことで、プログラミングの考え方や基本的なスキルを身につけます。

  • 推奨学年:小学1~4年生(ステージ1)
  • 受講料+キット代(ステージ1)
    毎月払い(月額):4,980円(税込)
    12カ月一括払い:56,196円(税込)(1カ月あたり:4,683円

ロボット教室に通わせたいと思っても、高い受講料がネックになりがち。しかし、Z会なら月額4,000円台でロボットプログラミングを学べます

また、教材のKOOVスターターキットのメーカー希望小売価格は40,568円ですが、「プログラミングみらい講座 with KOOV」なら36,000円で手に入れることができます。

\学習指導のプロであるZ会のカリキュラム/
月額4,000円台でロボットプログラミングを学べる!

 

まとめ

KOOV(クーブ)」について紹介しました。

  • KOOVはソニーが開発したロボット・プログラミング学習キット。
  • プログラミングやロボット製作の初心者でもかんたんに楽しむことができる。
  • シンプルなブロックの組み合わせで様々な形を表現できる。
  • 専用のアプリで学習を進める。
  • 命令ブロックを組み合わせるビジュアルプログラミング。

実際にロボットを組み立てて動かすことができるため、プログラミングによってコンピュータがどのように動くか実感を持ちやすいのがメリットです。

InstagramでもKOOV作品の写真や動画を投稿しています。よかったら見てみてください。

 

\動物や乗り物など様々な形を表現できる!/

 

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