【5歳~】インターネットのしくみを学べる知育絵本「ルビィのぼうけん インターネットたんけん隊」

この記事では、知育絵本『ルビィのぼうけん インターネットたんけん隊』を紹介します。

小学校でプログラミング教育が必修化になり、

  • 子どもと一緒にインターネットのしくみについて学びたい!
  • でもどうやって学んだらいいか分からない…

と悩む方も多いのではないでしょうか。

子ども向けに分かりやすく説明されている本やネットの情報は少ないので大変ですよね。

ルビィのぼうけんシリーズは、5歳から読むことができるプログラミングの絵本

第3作目である『ルビィのぼうけん インターネットたんけん隊』では、インターネットのしくみと安全な歩き方について学べます。

親子で一緒にインターネットのしくみを学ぶのにピッタリな絵本です。

また、絵本の内容についても解説するので、

  • 物語のどの部分がインターネットのしくみなのか
  • 練習問題の解き方を知りたい
  • 用語の解説をもっと詳しく知りたい

…という方の参考にしていただけたら嬉しいです。

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プログラミングが学べる絵本「ルビィのぼうけん」とは?

ルビィのぼうけんは、フィンランドの女性プログラマーリンダ・リウカスさんが、子どもがプログラミングを学ぶ糸口となるように作った知育絵本

翻訳は、プログラミング言語Rubyを使用するプログラマーの鳥井雪さんです。

物語を楽しみながらプログラミングの概念を学べる絵本パートと、絵本パートでふれた考え方をより深く体験できる練習問題パートに分かれています。

「ルビィのぼうけん インターネットたんけん隊」はシリーズの第3作目。

インターネットのしくみと安全な歩き方について学べる絵本で、子どもだけでなく大人にも読んで欲しい1冊です。

 

絵本パート解説:物語でインターネットの世界を体感しよう

絵本パートは、好奇心旺盛な女の子ルビィが友だちと一緒に雪でインターネットを作る物語です。

ルビィたちの雪のインターネットづくりを通して、インターネットの世界を体感していく内容になっています。

おはなしのセリフからいくつかポイントを紹介します。

インターネットでできることは?

「いいよルビィ、きみが監督だ。インターネットってじゃあ、なんだと思う?」

「インターネットでどんなことができる?」ルビィと一緒に考えてみましょう。

動画をみたり、ゲームをしたり、SNSで友だちをつくったり、お買い物をしたりなどなど…
たくさんありますね!

 

インターネットを支える設備

「インターネットには塔とケーブルがある。
それは空の人工衛星にまでとどくし、海の底くらい深い場所までもぐっていく」

インターネットを支える設備のはなしです。

コンピュータやスマートフォンだけではインターネットにつながりません。

ケーブルや、ルーターやサーバーなど、色々な機械(ハードウェア)が必要です。

 

インターネットの交通ルール

「でも、情報は、どうやって行き先を見つけるの?」
「インターネットの交通ルールを守っているんだ。
 行き先を見つけるのはかんたんだよ。
 だって、インターネットにあるものにはぜんぶ、住所がついているからね」

コンピューター同士がやりとりするためのルールのはなしです。

「インターネットの交通ルール」は、TCP/IPというインターネットのプロトコル(ルール)のことを指しています。

「インターネットにあるものについている住所」とは、IPアドレスのことを指しています。

 

安全にインターネットをつかうために

「気をつけていればいいだけ。こわがることないよ」

ルビィは雪のインターネットを作るのに夢中になってあぶない川の方へ行ってしまい、こわい目にあいます。

これは、インターネットを使う時にセキュリティーとプライバシーについて気をつけなければならないということを表しています。

インターネットには楽しいことがたくさんあるけれど、全部が本当だったりするわけじゃないし、人をだまそうとするサイトや、悪いソフトウェアがあったりして怖いところもあります。

どうしたらプライバシーを守れるのか、インターネットにあるものが本当なのかニセモノなのか、見きわめられるようになることが大切です。

 

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れんしゅうもんだいパート解説:用語集の補足

全部で33の練習問題が、6つのパートに分かれています。

  1. インターネットってなんだろう?
  2. インターネットを支えるせつび
  3. インターネットのプロトコル
  4. インターネット・サービス
  5. きをつけて!
  6. インターネットのしょうげき

絵本パートでふれた概念や考え方を、遊びながらより深く体験できます。

この絵本の対象年齢は5~8歳となっていますが、子どもには少しむずかしいように感じました。

大人でもちゃんと勉強しようと思うと、むずかしい部分ではあるので、とりあえずは雰囲気をつかめればOKじゃないかと思います。

 

インターネットのしくみに関する問題(1~3)

前半の1~3は、インターネットにしくみに関する問題です。

れんしゅうもんだいパートでは、なじみのない単語がたくさん出てきます。

絵本の最後に用語集がついていますが、用語同士のつながりが分かりにくいように感じました。

ざっくりとですがまとめたので、問題を解く参考にしてみてください。

 

「サーバー」と「クライアント」(れんしゅう2、11)

  • サーバー:クライアント側にサービスを提供するコンピュータ
  • クライアント:サーバーが提供するサービスを利用する側のコンピュータ

ウェブサーバーの場合、クライアントからのリクエストがあった時、ウェブぺージを表示するのに必要な情報を取り出してクライアントへ送ります。

サーバーとクライアントはお店とお客さんのような関係です。

 

「TCP/IP」プロトコル(れんしゅう2、15、16)

「TCP/IP(ティーシーピーアイピー)」プロトコルとは、コンピュータ同士が通信するためのルールのことです。

パケット

インターネットの通信では、データをパケットという小さなかたまりに分割し、送信元や送信先の住所(IPアドレス)や順番などの情報をつけて送ります。

パケットとは「小包、小荷物」という意味。

たくさんの荷物を宅配便で送りたいとき、荷物を何個かに分け、送り状をそれぞれの箱に貼り付けて送るようなイメージです。

IPアドレス

IPアドレスは、インターネットに接続された機器を判別するための番号です。インターネット上の住所にあたります。

 

「URL」(れんしゅう2、16、17)

URL(ユーアールエル)とは、インターネット上のウェブページなどの場所をしめすアドレスです。

プロトコル

URLの最初にある、「HTTP」「HTTPプロトコルを利用していますよ」という意味。

「HTTP(エイチティーティーピー)プロトコル」とは、ウェブサーバーとクライアントでウェブページをみるためのデータを送受信する時のルールです。

ドメイン

ドメインとは、コンピューターの住所を意味しています。

ドメインはIPアドレスと対応していて、ドメインはIPアドレスを人間に分かりやすい表現にしたものです。

DNS

DNS(ディーエヌエス)は、URLのドメインをIPアドレスに変換したり、逆にIPアドレスをドメインに変換したりするシステムです。

ファイル・パス

ウェブサーバーのどこにあるファイルか指定しています。

 

ウェブサイトをつくるプログラミング言語(れんしゅう18)

  • HTML(エイチティーエムエル)
    マークアップ言語。ウェブページのテキストを記述する言語。
     
  • CSS(シーエスエス)
    スタイルシート。ウェブページの見た目を装飾する言語。
     
  • JavaScript(ジャバスクリプト)
    ウェブ上でプログラムを記述するための言語。動的なウェブページを作ることができます。

 

インターネットの歩き方に関する問題(4~6)

4~6については、インターネットの歩き方に関する問題です。

これは子どもだけでなく、大人にも読んで欲しい内容でした!

特に、「ルビィの安全なけんさくのヒント」と「安全にインターネットをつかうためのルビィのルール」は大人でもハッとさせられる内容です。

安全にインターネットをつかうためのルビィのルール★

  • インターネットにあることのぜんぶが本当ってわけじゃない。
  • 個人じょうほうはその人だけのもの。
  • インターネットは、どんなことも忘れない。
  • インターネットでのいじめはさい悪だ。
  • パスワードは大事。
  • マルウェア(悪いソフトウェア)は、みえないようにかくれている。

 

まとめ

ルビィのぼうけん インターネットたんけん隊』は、インターネットのしくみと安全な歩き方を学べる絵本です。

子どもだけでなく、インターネットを利用するすべての人に読んで欲しい1冊でした!

 

ルビィのぼうけんシリーズは、現在4巻出版されています。

 

 

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