「ルビィのぼうけん インターネットたんけん隊」レビュー

「ルビィのぼうけん インターネットたんけん隊」は、
フィンランドの女性プログラマー、リンダ・リウカスが、
子どもがプログラミングを学ぶ糸口となるように作った
知育絵本「ルビィののぼうけん」シリーズの第3作です。

 

好奇心旺盛な女の子ルビィが
友だちのジュリア、ジャンゴと一緒に
雪のインターネットを作る「絵本パート」

親子で楽しくインターネットのしくみに
触れることができる「れんしゅうもんだいパート」
2部構成になっています。

 

インターネットのしくみと
安全な歩き方について学べる絵本で
子どもだけでなく、大人にも読んで欲しい1冊です。

今回の記事は、絵本パートのみどころの紹介と、
練習問題を解いてみた感想です。

用語の解説もつけたので、
読んでみたけれどよく分からない…
という方へのヒントになればと思います。

 

基本情報

  • タイトル:ルビィのぼうけん インターネットたんけん隊
  • 出版社:翔泳社
  • 発行年月日:2018/12/21
  • ページ数:98ページ

著者について

リウカス・リンダ

フィンランド、ヘルシンキ出身のプログラマー、作家、イラストレーター。

現在、プログラミングの世界での中心人物のひとりであり、
世界中の若い女性にプログラミングの基礎を教える団体
Rails Girlsの創立者でもある。

鳥井 雪

プログラミング言語Rubyを使用するプログラマー。

リンダ・リウカスが創始者の一員であるRails Girlsを、
2013年に東京で開催し、その後の日本での開催をサポートしている。

 

絵本パート

絵本パートは、
ルビィたちの雪のインターネットづくりを通して
インターネットの世界を体感していく内容になっています。

おはなしのセリフからいくつかポイントを紹介します。

 

「いいよルビィ、きみが監督だ。インターネットってじゃあ、なんだと思う?」

インターネットでどんなことができる?
ルビィと一緒に考えてみましょう。

動画をみる、ゲームをする、SNSで友だちをつくる、
お買い物をするなどなど…たくさんありますね。

 

「インターネットには塔とケーブルがある。
それは空の人工衛星にまでとどくし、海の底くらい深い場所までもぐっていく」

インターネットを支える設備のはなしです。

コンピューターやスマートフォンだけでは
インターネットはできません。

ケーブルや、ルーターやサーバーなど、
色々な機械(ハードウェア)が必要です。

 

「でも、情報は、どうやって行き先を見つけるの?」
「インターネットの交通ルールを守っているんだ。
 行き先を見つけるのはかんたんだよ。
 だって、インターネットにあるものにはぜんぶ、住所がついているからね」

コンピューター同士がやりとりするためのルールのはなしです。

「インターネットの交通ルール」は、
「TCP/IP」というインターネットの
プロトコル(ルール)のことを指しています。

「インターネットにあるものについている住所」とは、
IPアドレスのことを指しています。

 

「気をつけていればいいだけ。こわがることないよ」

ルビィは雪のインターネットを作るのに夢中になって
あぶない川の方へ行ってしまい、こわい目にあいます。

これは、インターネットを使う時に
セキュリティーとプライバシーについて
気をつけなければならないということを表しています。

 

インターネットには、楽しいことがたくさんあるけれど、
全部が本当だったりするわけじゃないし、
人をだまそうとするサイトや、
悪いソフトウェアがあったりして怖いところもあります。

 

どうしたらプライバシーを守れるのか、
インターネットにあるものが、
本当なのか、にせものなのか、
見きわめられるようになることが大切です。

れんしゅうもんだいパート

全部で33の練習問題が、
6つのパートに分かれています。

絵本パートで触れた概念や考え方を、
遊びながらより深く体験できます。

  1. インターネットってなんだろう?
  2. インターネットを支えるせつび
  3. インターネットのプロトコル
  4. インターネット・サービス
  5. きをつけて!
  6. インターネットのしょうげき

インターネットのしくみに関する問題(1~3)

前半の1~3は、インターネットにしくみに関する問題です。

この絵本の対象年齢は5~8歳となっていますが、
子どもには少し難しいように感じました。

大人でもちゃんと勉強しようと思うと難しい部分ではあるので、
とりあえずは雰囲気をつかめればOKじゃないかと思います。

用語解説

れんしゅうもんだいパートでは
なじみのない単語がたくさん出てきます。

絵本の最後に用語集がついていますが、
用語同士のつながりが分かりにくいように感じました。

ざっくりとですがまとめたので
問題を解く参考にしてみてください。

「サーバー」と「クライアント」(れんしゅう2、11)
  • サーバー:クライアント側にサービスを提供するコンピュータ
  • クライアント:サーバーが提供するサービスを利用する側のコンピュータ

ウェブサーバーの場合、
クライアントからのリクエストがあった時、
ウェブぺージを表示するのに必要な情報を取り出して
クライアントへ送ります。

サーバーとクライアントはお店とお客さんのような関係です。

 

「TCP/IP」プロトコル(れんしゅう2、15、16)

「TCP/IP(ティーシーピーアイピー)」プロトコルとは、
コンピュータ同士が通信するためのルールのことです。

パケット

 インターネットの通信では、
 データをパケットという小さなかたまりに分割し、
 送信元や送信先の住所(IPアドレス)
 順番などの情報をつけて送ります。

 パケットとは「小包、小荷物」という意味。

 たくさんの荷物を宅配便で送りたいとき、
 荷物を何個かに分け、送り状をそれぞれの箱に
 貼り付けて送るようなイメージです。

 

IPアドレス

 インターネットに接続された機器を判別するための番号です。
 インターネット上の住所にあたります。

 

「URL」(れんしゅう2、16、17)

「URL(ユーアールエル)」とは、
インターネット上のウェブページなどの場所をしめすアドレスです。

プロトコル

 URLの最初にある、「HTTP」
 「HTTPプロトコルを利用していますよ」という意味。

 「HTTP(エイチティーティーピー)プロトコル」とは、
 ウェブサーバーとクライアントで
 ウェブページをみるためのデータを送受信する時のルールです。

 

ドメイン

 コンピューターの住所を意味しています。

 ドメインはIPアドレスと対応していて、
 ドメインはIPアドレスを人間に分かりやすい表現にしたもの。

 「DNS(ディーエヌエス)
 URLのドメインをIPアドレスに変換したり、
 逆にIPアドレスをドメインに変換したりするシステムです。

 

ファイル・パス

 ウェブサーバーのどこにあるファイルか指定しています。

 

ウェブサイトをつくるプログラミング言語(れんしゅう18)

HTML(エイチティーエムエル)
 マークアップ言語。ウェブページのテキストを記述する言語。

CSS(シーエスエス)
 スタイルシート。ウェブページの見た目を装飾する言語。

JavaScript(ジャバスクリプト)
 ウェブ上でプログラムを記述するための言語。
 動的なウェブページを作ることができます。

 

インターネットの歩き方に関する問題(4~6)

4~6については、インターネットの歩き方に関する問題です。

これは子どもだけでなく、大人にも読んで欲しい内容でした!

 

特に、ルビィの安全なけんさくのヒント
「安全にインターネットをつかうためのルビィのルール」
大人でもハッとさせられる内容です。

安全にインターネットをつかうためのルビィのルール★

  • インターネットにあることのぜんぶが本当ってわけじゃない。
  • 個人じょうほうはその人だけのもの。
  • インターネットは、どんなことも忘れない。
  • インターネットでのいじめはさい悪だ。
  • パスワードは大事。
  • マルウェア(悪いソフトウェア)は、みえないようにかくれている。

 

ポスターにして各家庭に貼ってもらいたい・・・

 

まとめ

「ルビィのぼうけん インターネットたんけん隊」は、
インターネットのしくみと安全な歩き方を学べる絵本です。

子どもだけでなく、
インターネットを利用するすべての人に読んで欲しい1冊でした!

 

\ルビィとインターネットを学ぼう!/

 

 

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