クリスマスや誕生日のプレゼントに
子どもから”このゲームが欲しい”とお願いされて
「このゲームを買い与えて大丈夫?」と悩まれる
保護者の方は多いと思います。
先日、ITmedia NEWSの「小学生が遊ぶゲーム、
「あつ森」は3位 1位と2位は?」という記事で
小学生が遊んでいるゲームのランキングが載っていました。
2位「Minecraft」(17%)
3位「あつまれ どうぶつの森」(14.1%)
正直、フォートナイトが1位ということに驚きました。
フォートナイトは「CERO C」、
つまり15才以上が対象のゲームです。
小学生のお子さんにフォートナイトを遊ばせている
保護者の方は15才以上が対象のゲームだということを
認識した上で遊ばせているのか、ちょっと疑問に思いました。
そこで今回は、
子どもにゲームを与える前に確認したいことを5つ紹介します。
CEROレーティングマーク
ゲームソフトのパッケージに、「A」や「B」などの
マークが表示されていることはご存じでしょうか。
これは「CEROレーティングマーク」といって、対象年齢を表すマークです。
ゲームソフトの表現内容にもとづき、対象年齢等を表示する制度です。
国内で販売される業務用ゲームソフトを除く家庭用ゲームソフト等が
年齢区分マークの表示対象となります。表示する年齢区分マークは、CERO倫理規定にもとづいて行われる審査により、
それぞれの表示年齢以上向けの内容が含まれていることを示しています。
(特定非営利活動法人コンピュータエンターテイメントレーティング機構のサイトより)
CEROレーティングマークは、「年齢区分マーク」と「その他のマーク」があります。
年齢区分マーク
年齢区分マークは5種類あります。
パッケージの表面と背表紙に表示されています。
- A:全年齢対象
- B:12才以上対象
- C:15才以上対象
- D:17才以上対象
- Z:18才以上のみ対象(18才未満に対して販売・頒布しないこと前提)
コンテンツアイコン
コンテンツアイコンは、
対象年齢を決定した根拠となる表現を示すもので、
9つのカテゴリーに分かれています。
- 恋愛
- セクシャル
- 暴力
- 恐怖
- 飲酒・喫煙
- ギャンブル
- 犯罪
- 麻薬等薬物
- 言葉・その他
対象年齢に達していないと遊んじゃダメ?
CEROレーティングマークは、対象年齢以上の表現が
ゲームソフトに含まれていることを示すものであり、
購入のための“目安”とのこと。
規制ではないし、強制力もありません。
(CEROの審査結果を条例に取り入れて
規制を行っている地方自治体はあるそうです)
もし、対象年齢が合っていないゲームで遊んでいても
あわてて取り上げてしまうのではなく、
落ち着いてゲームの内容を確認してみてください。
(この程度で…?と思うものもあります。)
課金要素があるか確認する
子どもが勝手にゲームに課金してしまい高額請求が…
なんてトラブルを一度は聞いたことがあると思います。
全国の消費生活センター等に寄せられる
小学生、中学生、高校生の相談事例では、
「保護者に内緒で課金をしていた」など
オンラインゲームに関する相談が
2018年度は1位だったそうです。
(国民生活センター「家族で防ごう!子どものネットトラブル」)
購入またはダウンロードを検討しているゲームの
パッケージソフトの金額以外に
どのような課金要素があるか確認しておきましょう。
課金の種類は5種類あります。
- パッケージ販売:ゲームのパッケージを購入してプレイする方式です。
- 月額課金:月ぎめでプレイ料金の支払いをする方式です。
- 従量課金:ゲームをプレイ・参加する度に、
あるいはゲームを連続プレイする時間毎に、
料金の支払いをする方式です。- アイテム課金:ゲームプレイを有利にする機能性アイテム、
ゲーム内で使用するキャラクターの姿形を変える
アバターが代表的なデータ販売
(特定のゲームやポータルサイトでしか使用できない
データの限定的なサービス利用権の販売)方式です。- その他課金方式:上記課金方式を複合したものや、
広告モデルで運営されているもの、
インターネットカフェで代金を支払って
利用するものなどがあります。
(日本オンラインゲーム協会(JOGA)のガイドラインより)
特に注意したいのが“アイテム課金”。
基本無料のスマホゲームによくみるガチャもこれにあたります。
ゲームに高額の課金をしてしまうケースは、ほとんどがガチャでしょう。
ペアレンタルコントロールで課金に制限をかけたり、
共有利用のパソコンやスマホ、ゲーム機に
クレジットカード情報を保存しないように注意してください。
オンラインプレイの有無を確認する
ゲームの中には知らない人と対戦・協力プレイするものがあります。
知らない人と掲示板やメッセージ機能でやりとりをしたり、
チャットやボイスチャットで、リアルタイムに話せる機能が
あるものもあります。
お子さんが見知らぬ相手とやりとりをすることで、
悪意のある人物と会って事件・事故に巻き込まれたり、
個人情報を流してしまうことでトラブルにあうリスクがあります。
また、ちょっとした言葉の行き違いでケンカになって
イジメに発展…なんてこともあります。
確認しておきたいポイント
- オンラインマルチプレイ対象のゲームか
- どのようなコミュニケーション機能があるのか
- マルチプレイなしまたは、
コミュニケーション機能を制限しても遊ぶことができるか
トラブルなく遊べるよう、日ごろからお子さんと
注意すべき点や必要なルールを一緒に考えるなど、
話し合うことが大切です。
お子さんがインターネットのマナーを理解できない間は、
ペアレンタルコントロールなどで制限をかけておいた方がよいです。
ユーチューブなどで実況動画をみる
お子さんの好きな動画配信者さんが
ゲームの実況動画をあげていて
自分もやってみたくなったということも多いかと思います。
ゲームを実際にプレイしなくてもゲームの内容が分かりますし、
お子さんのプレイスタイルにも影響が出ると考えられるので
一度見てみるとよいでしょう。
体験版があったらプレイしてみる
ゲームの発売前に体験版が配信されることがあります。
体験版があったら、購入前にお子さんと一緒にプレイしてみましょう。
お子さんが「思っていたのとちがう…」と全然遊ばなくて
ムダになってしまうことを防げますし、
小さなお子さんの場合、体験版で満足してしまう可能性もあります。

ペアレンタルコントロールを設定する
ペアレンタルコントロールとは、
子供によるパソコンやスマホ、ゲーム機の利用を、
親が管理する取り組みのことです。
購入やダウンロード、コンテンツへのアクセス、
ソーシャル機能(コミュニケーションやマルチプレイ)への
アクセスなどを制限できます。
新しいゲーム機を買ったり、
子どもが自由に使えるスマホを与える時、
最初に設定しておきましょう。
各プラットフォームの設定方法はリンク先で確認してください。
- Nintendo Switch:みまもり設定(保護者による使用制限)
- PlayStation®4(PS4):保護者のみなさまへ
- iOS:お子様の iPhone、iPad、iPod touch でペアレンタルコントロールを使う
- Google Play:Google Play の保護者向けガイド
- YouTube:制限付きモードをオンまたはオフにする
フォートナイトのリンクも載せておきます。
(Epic Games フォートナイト)
まとめ
子どもにゲームを与える前にやっておきたいこと
- CEROレーティングマークを確認する
- 課金の有無を確認する
- オンラインプレイの有無を確認する
- 実況動画をみる
- 体験版があったらプレイしてみる
以上の点を踏まえて、
各ご家庭で判断していただけたらと思います。
また、ペアレンタルコントロールを活用して
お子さんをトラブルから守りましょう。